「キッズ・リターン 再会の時」世界の舞台へ! 2つの映画祭に出品決定
2013年9月4日 13:28
[映画.com ニュース] 平岡祐太と三浦貴大が共演する「キッズ・リターン 再会の時」が、第32回バンクーバー国際映画祭のドラゴン&タイガー部門と第29回ワルシャワ映画祭の国際コンペティション部門で正式上映されることが決定した。
北野武監督が1996年に発表した「キッズ・リターン」の10年後の物語を、シンジ役を平岡、マサル役を三浦で描く。メガホンをとった清水浩監督は、北野作品で助監督を務め、監督デビュー作「生きない」(98)が第51回ロカルノ国際映画祭アキュメニカル特別賞と第3回釜山映画祭国際批評家連盟賞を受賞、「チキン・ハート」(02)では第55回カンヌ国際映画祭の国際批評家週間に招待された経歴をもつ。
出品決定の吉報を受けた清水監督は、「とても光栄です。キャスト、スタッフ含め、苦労したかいがあったなと思います」と喜びのコメント。「(映画祭は)一番ストレートにお客さんの反応がわかる場所ですよね。だから怖くもあり、とても楽しみでもあります。そんな大舞台に『キッズ・リターン 再会の時』が選ばれたことは、本当にありがたいですね」と語った。
高校卒業後、シンジはプロボクサーとして、マサルはやくざとして別々の人生を歩みだす。その道の頂点を目指したふたりだが、大きな壁にぶつかり挫折していた。10年後、ボクシングを辞めアルバイトをこなす毎日を送るシンジと、出所したばかりでヤクザの道に戻ったマサルは偶然の再会を果たす。「見返してやろうぜ」というマサルの言葉を胸に、再びリングにあがるシンジ。一方、マサルも人生をかけたある勝負に出ようしていた。
「キッズ・リターン」も出品されたバンクーバー国際映画祭は北米屈指の映画祭で、ドラゴン&タイガー部門はアジア太平洋地域出身の映画監督の登竜門として注目を集めている。今年は9月26日~10月11日に開催。一方のワルシャワ映画祭(10月11~20日開催)も、次世代の才能に光を当てることで年々存在感を増している国際映画祭だ。世界の大舞台で、本作がどのように受け入れられるのか期待が高まる。
「キッズ・リターン 再会の時」は、10月12日から全国で公開。