初キスシーンも! E・ファニングが思春期の心の揺れを繊細に演じる「ジンジャーの朝」
2013年8月30日 16:38
[映画.com ニュース] エル・ファニング主演、サリー・ポッター監督の「ジンジャーの朝 さよならわたしが愛した世界」が公開する。子役出身の姉ダコタと共に実力派若手女優として注目され、「SUPER 8 スーパーエイト」「Virginia ヴァージニア」などでの好演も記憶に新しいファニングが作品を語った。
冷戦下時代に突入した1960年代のロンドンが舞台。同じ病院で生まれ、幼なじみの親友として育ったジンジャーとローザは、学校の授業をさぼっては宗教や政治、ファッションについて熱く語り合い、世間で核の脅威に対する反対運動が盛んになれば、2人の関心も反核運動へと向いていく。しかし、ローザがジンジャーの父親に恋心を抱いたことをきっかけに、2人の友情に溝が広がっていく。思春期の少女2人の揺れ動く心情と、成長するさまを瑞々しく描く。アリス・イングラート、クリスティーナ・ヘンドリックス、アネット・ベニングらが共演する。
主人公のジンジャーは16~17歳という設定だが、ファニングは12歳でオーディションを受け、13歳のときに撮影された。「撮影現場ではまるで別人になったような気分でした。サリーはジンジャーの髪の色にとてもこだわりを持っていたので、8時間もかけて髪を赤く染めて、何度もカメラテストをしました。さらに、イギリス英語のアクセントもマスターしなければいけませんでした。チャレンジでしたが、ロンドンで撮影したので、イギリス英語を話すスタッフに囲まれていたのが良かったと思います」と振り返る。実は本作で、初のキスシーンを演じており「撮影の最後の日に撮ったんです。どうしよう!? と思いました。相手役の男の子は素敵で優しかったです(笑)」と照れながら感想を語った。
現在ニューヨークの大学に通っている姉のダコタとの関係はよく問われるが、役作りの相談をすることはあまりないという。「姉が帰省するときはあまり映画の話はしないんです。お互いの脚本も読まないので、完成した映画を見に行くときはお互いにサプライズで、それが気に入っています。でも一緒に映画に出演してみたいです。友達の役を演じてみたりするのは楽しいと思います」と姉妹共演を望んでいる。
本作は奇しくも日本の広島の原爆シーンから始まり、今日本は震災によって反原発運動が盛んになっている中での公開となる。「当時の反対運動で訴えられていたことが、現在の反原発運動でも訴えられています。若い人々がこういった運動に参加することは大切だと思います。自分の信念を見つけて、それに従って行動することは良いことだと思うのです。目的の為に立ち上がることは素晴らしいことだと思います。いつか、誰かに声が届くはずなので」と持論を述べ、「オープンな気持ちで映画館に行って頂きたいと思います。そして、最後に少しでも希望を感じて頂けると嬉しいです。そして、この映画の『許し』というテーマが伝わればと思います。気に入って頂けると良いのですが」と日本の観客にメッセージを寄せた。
「ジンジャーの朝 さよならわたしが愛した世界」はシアターイメージフォーラムほかで8月31日公開。
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