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満島ひかり、新たな代表作「夏の終り」で複雑な女心を繊細に体現

2013年8月14日 15:42

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艶やかな浴衣姿で登場した満島ひかり
艶やかな浴衣姿で登場した満島ひかり

[映画.com ニュース]作家・瀬戸内寂聴氏の私小説を映画化した「夏の終り」の完成披露試写会が8月14日、都内で行われ、主演の満島ひかり、共演の小林薫綾野剛熊切和嘉監督が、それぞれの好みに合わせて特注された浴衣姿で舞台挨拶に登壇した。実年齢より10歳ほど年上の役柄に挑んだ満島は、「複雑な女心、女性ならではの生きづらさみたいなものが繊細に映っている作品。男性には理解されにくいところもあるかもしれない。現場でももがいていました」と新たな代表作の船出に感無量の面持ちだった。

原作は、瀬戸内氏が出家前の瀬戸内晴美時代に自身の経験をもとに執筆した小説。妻子ある年上の作家・慎吾(小林)と暮らす知子(満島)が、かつて夫や子どもを捨てて駆け落ちした青年・涼太と再会したことで、微妙な三角関係に苦悩していく姿を描き出す。

満島は、「出演が決まる前に脚本を読み、自分とは関係のない大人の話だと思っていた。説明しがたい難しい年頃。監督に初めて会った時に『素敵な方だぞ』と思って、一緒に映画を作りたいという気持ちだけで見切り発車した」と述懐。染色で生計を立てている知子を演じるため、「準備期間が1カ月ほどしかなかったので、文化服装学院に通って週に3~4回型染めの練習をした。型染めのシーンは今までのお仕事で一番楽しく、お芝居よりも面白かったです」と役作りに没頭した。

妻子がありながら知子と暮らす売れない作家を演じた小林は、「冥利に尽きる。正妻がいながら愛人をもつって、男のあこがれみたいなところもある。楽しんでやりました」とニヤリ。また、「瀬戸内さんとお話する機会があって伺ったら、『覚悟をもって恋愛に突き進んでいったんだ』って。色々な受け取り方ができると思う」と思いをめぐらせた。綾野は濃密だった撮影を振り返り、「悪い意味でなく、よく覚えていない。監督はとても素敵なややこしい人なので、とにかくぐちゃーっとした状態で芝居していた。だけど完成した作品は整頓されていて、ちゃんと時間が映っている作品」と語った。

熊切監督は、これまでとは趣を変えた作風に挑み「この時代にパンチのあるヒロインの映画を作りたかった。かつて日本映画がもっていた陰影の美しさを現代によみがえらせられないかなと。自分もそろそろ40歳なので、抑制がきいた大人の映画を作ってみたかった」と語った。

夏の終り」は8月31日から全国で公開。

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