オーソン・ウェルズ幻の映画、10月に一般披露
2013年8月9日 11:49
「トゥー・マッチ・ジョンゾン(原題)」は、「市民ケーン」が公開される3年前の1938年に製作された映像作品で、ウェルズが脚色と監督を手がけている。当時、マーキュリー劇団を主催していたウェルズは、舞台俳優で演出家のウィリアム・ジレットによる戯曲「Too Much Johnson」の舞台公演を行う際、サイレント映画で物語背景を説明することを考案し、白黒の無声映画として製作された。
この作品は、未完で一般公開されなかったため焼失したものとみられていたが、昨年イタリアのポルデノーネで35ミリプリントが発見され、その後、修復作業が行われてきたという。10月9日には、ポルデノーネ無声映画祭でお披露目されることになる。