染谷将太×長澤まさみ×伊藤英明、充実感みなぎらせ「WOOD JOB!」撮了
2013年8月8日 09:00

[映画.com ニュース] 矢口史靖監督の最新作「WOOD JOB!(ウッジョブ) 神去なあなあ日常」がこのほど、三重県の山間部を中心としたオールロケで行われた1カ月半にわたる撮影をクランクアップした。主演を務めた染谷将太は、「撮影が進むにつれて、林業という特殊なモチーフを扱った映画を、CGをほとんど使用せず役者も吹き替えなしでやるというこだわりが、最近の映画ではあまりない部分だと思うので、そこに加担できるということがだんだん嬉しくなりました」と語り、充実感をにじませた。
直木賞作家・三浦しをん氏の「神去なあなあ日常」を映画化する今作は、矢口監督が初めて手がける原作作品。スタジオジブリの宮崎駿監督が絶賛したことでも知られ、将来の展望を持たずに高校を卒業したばかりの主人公・平野勇気が、ひょんなことから生まれ育った都会から遠く離れ、携帯のつながらない山奥の村で林業に従事する姿を描く“青春林業エンタテインメント”だ。
原作の世界観を踏襲し、矢口監督の徹底したリサーチを忠実に再現するため、三重の山間部でロケが行われた。染谷、共演の伊藤英明は本格的な林業に初挑戦ながら、自ら実演。大木を切り倒す「伐倒」や、20メートルにおよぶ高所での「種取り」などに臨んだほか、染谷はチェーンソーを自在に使いこなすまでに成長したという。
撮影を終えた染谷は、「35ミリフィルムの撮影は年に1、2回あるかないか。ましてや自分が主演でフィルムの映画に出ることは一生ないな、と思っていたので、そういう意味でもこの作品は宝物です」と感慨無量の面持ち。だからこそ、「今まで見たことがない映画になるんじゃないかと勝手に思っています。本当に完成が楽しみです」とコメントを寄せた。
これまでにないほどの超短髪でクランクインした伊藤は、出演の理由に染谷の存在を挙げ「すごく繊細な感じだけど芯はものすごく骨太で、実は芝居以外は全て苦手なんじゃないかと思うくらいこの仕事が合っている。彼と芝居で向き合うと、いろんなエネルギーをもらえました」と称賛。劇中でバイクを乗るシーンにも挑んだ長澤まさみは、年下の“座長”を「先輩の貫禄があり、落ち着いた人。オーラに圧倒されつつ、私も頑張らなきゃと思いました」と振り返った。
矢口監督は、見どころとして林業のシーンのほかに祭りのシーンについて触れている。撮影に約1週間を費やしたといい、「日本映画では見たことのないスケールと奇抜さで、とてつもないお祭りシーンになったと思いました。もしかしたら日本のどこかで実際に行われているのかも、というリアリティを保ちつつ、世界一の奇祭を目指しました。この挑戦が報われるといいな、と思います」と話している。
「WOOD JOB!(ウッジョブ) 神去なあなあ日常」は、2014年初夏に全国で公開。
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