堂珍嘉邦、辻仁成監督「醒めながら見る夢」で映画初主演!
2013年7月17日 13:00
辻監督が脚本、演出を手がけ、堂珍が主演した同名舞台(2011)を、ふたりの再タッグで映像化する。堂珍は、玉木宏と共演した「真夏のオリオン」(09)で銀幕デビューを果たし、ミュージシャンにとどまらず活動の幅を広げてきた。本作では、真実の愛を求めてさまよう主人公・海江田優児を演じるほか、辻監督が書き下ろした主題歌を担当する。
人気演出家の優児は、元劇団員の亜紀と結婚するが、なぜか日に日にやつれ劇団を辞めると言いだす。一方、優児の前に現れた亜紀の妹・陽菜は、母親の期待に押しつぶされそうになっており、ふとしたことから孤独な青年・文哉と出会う。
舞台に続き本作でも主演を務める堂珍は、「(舞台版から)“優児”に対しての愛着と責任感がありました。今回の映画化に対しても、しっかりと演じたい」と決意を新たにする。やりがいとともにプレッシャーも感じているそうだが、「現実と非現実に悩まされながらも、愛することの難しさと素晴らしさを受け止め、ひたむきに進んで行く姿をぜひご覧下さい」とアピール。辻監督は、舞台版を上演した11年に思いを馳せながら「答えの無い不条理な世界に生きざるを得ない私たち。行き場を失った愛はどこへ向かうのか、愛の本当の姿は何か、誰もが考える想いを本作に託しました」とコメントを寄せた。
「ライク・サムワン・イン・ラブ」(12)で注目を浴びた若手女優の高梨臨が、堂珍扮する優児を愛し続けるヒロインの亜紀に挑む。辻作品に初参加となる高梨は、「ひとつひとつの描写がとても綺麗で、この作品を京都で撮影できるということが、台本を読みながらとても楽しみになりました」と語っている。ほかに石橋杏奈、村井良大、ロックバンド「SOPHIA」の松岡充、高橋ひとみらが参加する。撮影は、7月下旬から関東近郊および京都で行われる予定だ。
「醒めながら見る夢」は、14年に全国で公開予定。