市川海老蔵、父・團十郎さんとの映画共演を語る「言葉では言い表せない」
2013年7月10日 15:32

[映画.com ニュース]市川海老蔵が主演する「利休にたずねよ」の完成披露会見が7月10日、東京・新宿バルト9で行われ、千利休を演じる海老蔵をはじめ、利休の妻・宗恩役の中谷美紀、メガホンをとる田中光敏監督が出席した。今年2月に亡くなった海老蔵の父・市川團十郎さん(12代目)が特別出演を果たしており、海老蔵は「映画が公開の頃には、自分の命があるかないかという認識をしていたのかなあ。父の姿を映像という形で見ると、言葉では言い表せないものがある」としみじみ語っていた。
また、海老蔵は「撮影が行われたのは、公演中で体調は悪かったですね。肺炎にかかっていたので、コンディションは良くなかったはず」と團十郎さんの様子を述懐。それでも「家に呼ばれて、『ぜひ出させていただきます』と言われた。資料を山のようにそろえて、かなり研究していた。なんという方だと思った」。團十郎さん演じる武野紹鴎(じょうおう)は、利休の茶の師匠という役どころだけに、海老蔵の思いはひとしおだ。
映画は山本兼一氏の直木賞受賞作を原作に、時の権力者をも恐れさせた茶人・千利休の美へ情熱と若き日の恋を通して、“人間・利休”に迫り、日本芸術史上唯一の殉職となった切腹にいたる真相を絢爛豪華なビジュアルで描いた。海老蔵、中谷をはじめ、豊臣秀吉を演じる大森南朋、織田信長役の伊勢谷友介、福士誠治、成海璃子らが共演。カナダ・モントリオールで開催される第37回モントリオール世界映画祭のワールド・コンペティション部門にノミネートされている。
中谷は「海老蔵さんの演技に、涙することもあった」と初共演の海老蔵を絶賛。田中監督は「東映のお正月に、松竹の大スターである海老蔵さんに出演してもらう。非常にハードルが高い作品だった」と語り、「だからこそ、利休の背中を押す師匠は、團十郎さんにお願いしたかった。大変な時期だったと思うが、快く引き受けてくださった」と感謝の意を表した。
「利休にたずねよ」は、12月7日から全国で公開される。
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