ピクサーが求める人材とは?「モンスターズ・ユニバーシティ」監督が伝授
2013年7月5日 14:00

[映画.com ニュース]ウォルト・ディズニー/ピクサー最新作「モンスターズ・ユニバーシティ」を完成させたダン・スキャンロン監督が来日し、インタビューに応じた。最強の“怖がらせ屋”になろうと、大学の門をたたくモンスターたちの奮闘を描いた本作。大志を抱くモンスター同様、世界最高峰のアニメスタジオであるピクサーで働くことを夢見るクリエーターは世界中に存在する。果たして、ピクサーが求める人材とは。「ピクサーは常に新しい才能を探しているよ」と語るスキャンロン監督が、その必須条件を伝授する。
近年、ピクサーでは「トイ・ストーリー3」のリー・アンクリッチ、「メリダとおそろしの森」のマーク・アンドリュースら、新人監督に華々しいデビューの機会を与える傾向があり、スキャンロン監督も本作で長編デビューを飾った。当然、スタジオ内で長年積み上げた経験と実績による抜てきだが「製作するタイトル数が増えているし、新人監督にチャンスを与えることで、幅広いラインナップを実現させたいという狙いがあるんだ。現在のピクサーは、僕らのような“第二世代”が活躍しやすい環境だといえるね」。
そんなピクサーで働くための条件は「才能、情熱、好奇心」だとした上で、「それ以上に、互いをサポートし合う精神が必要だと思うんだ」と付け加える。「ピクサーは作品や担当を超えて、クリエーター同士のコミュニケーションがとても密接なんだ。ときには、他のプロジェクトを手伝うこともあるし、新人時代は報酬が出ないかもしれない。それでも相手を思いやり、現場で学ぶチャンスだと発想できれば、自然と目の前の可能性が広がる。ピクサーのすばらしさは、そこにあるんだ」。
映画は怖がらせ屋の名コンビであるサリー&マイクの冒険を描いた「モンスターズ・インク」の11年ぶりとなる続編。大学時代にさかのぼり、ふたりの出会いを描いている。毛むくじゃらの巨体モンスターのサリーと、目玉がひとつの小さな怪物マイクが、それぞれの事情で退学のピンチに立たされるなか、互いに足りないものを補い合い、夢を追いかける姿はまさに“ピクサー精神”そのもの。スキャンロン監督自身は「次の仕事は、再び自分の監督作になりそう」だというが、「ピクサーでは定期的に、各作品のビデオ絵コンテを試写している。もし意見を求められれば、喜んでディスカッションに参加するよ」と意欲を燃やしていた。
「モンスターズ・ユニバーシティ」は7月6日公開。
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