作家・志茂田景樹が子どもの心つかむコツ指南、「大人になりたくない」と本音も
2013年6月29日 18:00
[映画.com ニュース] インド発のハートフルコメディドラマ「スタンリーのお弁当箱」の公開を記念し6月29 日、東京・シネスイッチ銀座で作家の志茂田景樹がトークイベントを行った。 本作は自然な演技を引き出すため、映画の撮影であることが出演者の子どもたちに伏せられて撮影された作品。志茂田は「自然なものだから、すごく子どもたちに引きつけられた。そしてそれは表情、特に目に出ています」と明かした。
ミュージカルシーンが多用された映画が主流のインド映画界で、一般の子どもたちを集めて撮られた小作ながらも大ヒットを記録。みんなを笑わせるのが大好きなクラスの人気者スタンリー(パルソー)は、家庭の事情でお弁当を持参できず、昼食の時間はいつも水道水でお腹を満たしていた。そんなスタンリーのために友だちはお弁当を分けてあげるが、食い意地のはった先生に見つかって取り上げられてしまう。
近年、志茂田は全国の子どもに絵本の読み聞かせをする活動をしている。心がけていることは、「子どもたちと同じ目線になって、この子どもと物語の世界を楽しもう(と思うこと)」と述べた。また子どもたちから学ぶことが多いとも加え、「読み聞かせをやらなかったらさびしい。感動することが1日にそうあまりなくなっていたかもしれない」と、活動への思いを語った。
子どもの心をつかむコツについては「一緒なんだぞ、ということが伝わるかどうか」と、同じ目線に立つ重要さを強調。さらに「僕の場合は、意識しなくても(いい)。自分ではピーターパン症候群だと思っています。大人になりたくないんです。まあ、大人なんですけど(笑)」と本音も吐露した。