新“極妻”襲名の黒谷友香「女優やっていて良かった」
2013年6月8日 16:20

[映画.com ニュース] 岩下志麻、十朱幸代、三田佳子、高島礼子らが主演を務めてきた人気ヤクザ映画シリーズ「極道の妻たち」を、黒谷友香主演で8年ぶりに映画化した「極道の妻たち Neo」が6月8日、都内の劇場で封切られ、黒谷をはじめ、共演の原田夏希、長嶋一茂、香月秀之監督、原作の家田荘子氏らが初日舞台挨拶に立った。
“極道の妻”という生き方を選んだ2人の女が、愛を貫くために命をかけて戦う姿を描いた本作。西京連合鬼場組組長の妻・琴音を演じた黒谷は、「私が主演できるということに驚いた。歴史ある映画なので頑張らなきゃって。女優やっていて良かったなと思った」と感慨深げ。迫力満点のたんかも、「関西育ちなので台本を読んですんなり入ってきた。あこがれのような女性像なので、一言一言に大事に気持ちを込めた」といい、「ほれた男のけじめは、おなごがつけさせてもらうで!」と決めゼリフを披露した。
愛する男の復しゅうを遂げるため、琴音と対決するアザミを演じた原田は、「あれは特殊メイク。現場でしか会っていない今井雅之さんにメイクをとって挨拶すると、『おまえ誰か分からへんやん』って言われた(笑)。だいぶギャップはあったのかなと思う」という見事な変身ぶりで悪役を熱演。アザミに命を狙われる鬼場満役の長嶋は、「精一杯やらせてもらった。松田優作さんの大ファンなので、『ブラック・レイン』の葉巻を鼻に当てる仕草のマネをしたけど、現場で誰も何も言わなかった」と明かし、笑いを誘っていた。
これまでのシリーズタイトルは「極道の妻(おんな)たち」だったが、本作は原作同様に「極道の妻(つま)たち」と読む。香月監督は、「原作は女の愛の話だった。従来のファンからすると多少アクションのドンパチが物足りないかもしれないけれど、今までとは違う形で2人の女性の愛の情念を描いた」と新たな視点で本作に挑んだ。原作のルポルタージュを手がけた家田氏は、「シリーズが始まって27年経つ。長い間『極妻』をかわいがっていただきありがとうございます」と客席に深く一礼。「抗争の最中、女たちは玄関で愛する人の背中を見送るけれど、帰ってくる時は棺桶に入っているかもしれない。それを女たちはどう思っているのかというところから取材が始まった。極道に限らず、どの世界でも女が男を愛する、愛を貫くってことは同じ」と語った。
(C)2013 東映ビデオ
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