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貫地谷しほり、初主演作「くちづけ」の“誕生日”に感無量

2013年5月25日 16:00

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「くちづけ」初日挨拶に出席した 貫地谷しほりと竹中直人
「くちづけ」初日挨拶に出席した 貫地谷しほりと竹中直人

[映画.com ニュース] 貫地谷しほりが映画初主演を飾った「くちづけ」が5月25日、東京・有楽町の丸の内TOEI2ほか全国で封切られ、貫地谷をはじめ、共演の竹中直人宅間孝行堤幸彦監督が初日舞台挨拶に立った。これまで180時間を超える取材に応じてきた貫地谷は、「今日は『くちづけ』のお誕生日。感無量です。この作品に参加できて、マコを演じられて、私の人生は本当にハッピーだなと思う」と満面の笑みを浮かべた。

昨年末に解散した宅間主宰の劇団「東京セレソンデラックス」の名作舞台を映画化。知的障害者たちの自立支援を目指すグループホーム“ひまわり荘”を舞台に、7歳で心の成長が止まってしまった純粋な娘マコ(貫地谷)と、娘をひたむきに愛する元漫画家・愛情いっぽん(竹中)の親子愛を描く。

貫地谷は、「初主演って人生で一度きり。うれし過ぎるし、ありがた過ぎる。素敵な脚本、素敵なスタッフさんのもと毎日仕事をしていて、初めての感覚がたくさんあった。現場でつらいこともあったし、色々な思いがあって言葉にできない」と感無量の面持ち。父親役を演じた竹中は、これまでも何度か共演してきた貫地谷を見つめながら「しほりちゃんの顔を見るとほっとする。見ず知らずの人にも絆(きずな)がつながっていくといいと思う」とほほ笑んだ。

原作も兼ねる宅間は、「映画になるなんて奇跡で幸せなこと。映画はなかなか成立しないもので撮影までたどりつかない企画もたくさんある。堤さんが監督してくれることになってうまく動き出し、幸運に恵まれた」とめぐり合わせに感謝。堤監督も、「心を込めてつくった作品。子どもの頃から不条理なことにうじうじと悩んでいたけど、この作品を通じてエンタテインメントの中においてもメッセージを発信できることを改めて感じた」と意欲を新たにした。

そして来月に控える父の日にちなみ、貫地谷らは帰路につく観客ひとりひとりに感謝の言葉を伝えながら、黄色いバラを手渡した。

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