ホラーの売れっ子プロデューサーが語る「フッテージ」
2013年5月8日 16:54

[映画.com ニュース] 「パラノーマル・アクティビティ」を大ヒットに導いて以来、常に複数の企画が進行中という売れっ子プロデューサーのジェイソン・ブラムが、製作を務めたイーサン・ホーク主演の全米ヒットホラー「フッテージ」と、自身の製作スタイルについて語った。
「フッテージ」は一家惨殺現場を撮影した8ミリフィルムをテーマに、真実に迫ろうとする作家が呪いに取り込まれていく姿を描く本格ホラーで、メガホンをとったスコット・デリクソン(「エミリー・ローズ」)がブラムに持ち込んだプロジェクト。ブラムは「家族の話を中心に置いている点がよかった」と企画に乗った経緯を明かし、「ひとりの男性がキャリアと家族との生活を天秤にかけている内容。そして、映画の中でフッテージ(映像)を探すという点も、ユニークで魅力的だった」と、ストーリーの興味深さを語った。この“中年の男が家族を犠牲にしてキャリアを追う”というポイントには、主演のホークも「この映画を特別なものにしている」と同意を示している。
「パラノーマル」シリーズや、TVシリーズ「ザ・リバー 呪いの川」など、リアルな“フェイクドキュメンタリー”スタイルで名を馳せるブラムだが、人を怖がらせる秘けつとして意外にも「物語」の重要性を説く。「恐怖という点にフォーカスするのではなく、恐怖をつなぐストーリーに注意を置く。人々の興味を引くストーリーがあれば、当然観客を物語へ引き込むことができる。その後に恐怖を体験させることで、より恐怖が際立つと思うんだ」
また、そのストーリーに観客を引き込むのに、ホークの存在が大きかったと認める。「イーサンはとても若々しいし、キャラ作りもうまい。観客は彼の演技を見て、彼がどういう気持ちでいるか手に取るように理解することができると思う。(長年ホラーを避け続けてきたホークを)出演させるために口説いてきたよ。恐怖の演技がとてもうまいよね」」と魅力を語り、早くも報じられている続編製作の報には「企画開発は進んでいるよ」と返答。ホークの続投については、「可能性はあるけど、まだストーリーが固まっていないから、わからないな」としている。
小規模作品を量産する自身の製作スタイルについては、「大作にはあまり興味が引かれない」とこだわりを明かす。そして、ハリウッドでは実現が難しい「監督と脚本家へクリエィティブ権を持たせる。彼らが望む映画の製作環境を整えること」がポイントだと付け加える。
「低予算で高いクオリティーを維持しながら、拡大公開を実施していくという僕のビジネスモデルには、ホラー映画という形式が一番適していると思うんだ。だからたくさん製作しているし、今後もそうすると思う。加えて、観客のみなさんを恐怖でおびえさせることも楽しいしね(笑)。(大手スタジオの意向に左右されない)クリエィティブ権を保有して作品を製作でき、たくさんの観客に見てもらえる。このプロセスによる映画製作を、僕は愛してやまないんだ」
「フッテージ」は、5月11日より全国順次公開。
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