杉野希妃、プロデューサー&女優で2冠 次回作は吉本が全面支援
2013年3月28日 16:56

[映画.com ニュース] 第5回沖縄国際映画祭コンペティションの「クリエイターズ・ファクトリー」部門の受賞者が3月28日、決定した。クリエイターズ・ファクトリー最優秀ニュークリエイター賞に輝いたのは、「おだやかな日常」のプロデューサーを務めた杉野希妃。杉野は、同作に主演もしており、クリエイターズ・ファクトリー女優賞も受賞し、2部門を制した。また、クリエイターズ・ファクトリー男優賞は「Lucky Guy」に主演のキム・ヒョンジュン、クリエイターズ・ファクトリー特別賞はアニメ作品「コーポにちにち草のくらし」で監督と脚本を兼ねた若井麻奈美が輝いている。
本年度から新設された同部門は、次世代を担う人材を発掘することを目的としたプロジェクト。応募された138作品の中から選定された最終選考通過作品9本は、3月25、26日に那覇・桜坂劇場で上映され、審査員を務める奥山和由、板尾創路、新藤風の協議によって選出された。この日、受賞した杉野、キム・ヒョンジュン、若井の3人は、メイン会場となる宜野湾・沖縄コンベンションセンターで行われた表彰セレモニーに出席。第24回東京国際映画祭で特集上映「アジア・インディーズのミューズ」としてクローズアップされ、女優としてだけでなくプロデューサーとしても世界中の映画人から注目を集める杉野は「私など、まだまだ至らないのに、いただいて良いのかな……とも思いますが、この賞にふさわしい表現者になれるよう頑張っていきたい」と意欲を語った。
最優秀賞に輝いた杉野は、次回作の製作時には吉本興業による全面サポートが約束されている。企画を多く抱えているといい「自分の作品で大事にしていることは、差別をなくしたいということと、広島生まれなので平和を描くということ。また、沖縄で受賞できたというのも感慨深いです」とニッコリ。さらに、「日本の今の下品なエロを変えたいと思う。性別を問わず見ることができるエロを追求してみたいですね」と今後の展望も明かした。
セレモニーには、キム・ヒョンジュンの熱烈なファンが殺到した。徹夜組も出たそうで、審査員の3人も「アクション映画が似合う」(奥山)、「顔が小さいし足も長い」(板尾)、「すっかりファンになった、ラブストーリーを撮りたい」(新藤)と大絶賛。本人は謙そんしながらも「日本の映画に出てみたいです」と話し、場内の喝さいを浴びていた。なお、コンペティション部門の審査員を務める桃井かおりも祝福に駆けつけ、「映画祭は新しい才能を発掘すべきだし、すごく応援している。大御所や古だぬきみたいな監督がたくさんいるけれど、新しい映画人は実験する勇気をもって仕事をしてもらいたい」と語ると、颯爽(さっそう)と走り去った。
第5回沖縄国際映画祭は、30日まで公開。
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