大友克洋監督「ジブリにはかなわない」も、9年ぶり劇場新作に自信
2013年3月22日 18:57
[映画.com ニュース]大友克洋監督の最新作となる短編アニメーション「火要鎮(ひのようじん)」をはじめ、日本を代表するトップクリエーターによる短編アニメ4本で構成されるオムニバス「SHORT PEACE」(7月20日公開)の製作発表会見が3月22日、「東京国際アニメフェア2013」が開催中の東京ビッグサイトで行われ、大友監督らが出席した。
大友監督のアニメーション監督作が劇場公開されるのは、「スチームボーイ」(2004)以来、実に9年ぶり。同時期に宮崎駿監督の「風立ちぬ」も公開される予定で、「たまたま時期が重なっただけで意識はしていない。ジブリにはかなわないですし、僕らは僕らで頑張るしかない」(大友監督)。それでも固有の文化、歴史、サブカルチャー、未来を描いた4つの短編を通し、“日本”を切り取る本作に、「クールジャパンという言葉が取り上げられたり、日本を見直すという点でも、1つの大きなテーマになりうると思い、企画を立ち上げた」と自信をのぞかせた。
「火要鎮」は、江戸時代の大火を背景に商家の娘と火消しの男の恋を描いた短編。昨年のアヌシー国際アニメーション映画祭短編部門優秀賞、文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞など、すでに多くの受賞を果たしている。大友監督は「短編をやるなら、時代劇だなと。着物の柄や質感、火事の表現など日本的なテイストに挑戦したかった」。上映時間は12分43秒で、「周りからは短いという声もあり、僕自身も『もう5分くれ』とお願いしたが、ダメだと言われてしまって(笑)」と舞台裏を明かした。
また、ファン待望の長編新作についても言及し「企画は出しているが震災以降、資金集めが厳しく、なかなか冒険できない状況。それでも少しずつ回復しつつあるので、(企画が)動き出すことを期待している」と前向きな姿勢を見せていた。
「SHORT PEACE」は大友監督の「火要鎮」をはじめ、「九十九(つくも)」「GAMBO」「武器よさらば」の4作品で構成。会見には、各作品に才能を発揮した森田修平、安藤裕章、カトキハジメ、森本晃司、岸啓介、石井克人、田中達之が勢ぞろいした
フォトギャラリー
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド
【この最新作を観るべきか?】独自調査で判明、新「アベンジャーズ」と関係するかもしれない6の事件
提供:ディズニー
セプテンバー5
【“史上最悪”の事件を、全世界に生放送】本当に放送していいのか…!?不適切報道か否か?衝撃実話
提供:東和ピクチャーズ
ザ・ルーム・ネクスト・ドア
【死を迎える時、どんな最期を選びますか?】“人生の終わり”と“生きる喜び”描く、珠玉の衝撃作
提供:ワーナー・ブラザース映画
君の忘れ方
【結婚間近の恋人が、事故で死んだ】大切な人を失った悲しみと、どう向き合えばいいのか?
提供:ラビットハウス
海の沈黙
【命を燃やす“狂気めいた演技”に、言葉を失う】鬼気迫る、直視できない壮絶さに、我を忘れる
提供:JCOM株式会社
サンセット・サンライズ
【面白さハンパねえ!】菅田将暉×岸善幸監督×宮藤官九郎! 抱腹絶倒、空腹爆裂の激推し作!
提供:ワーナー・ブラザース映画
開始20分で“涙腺決壊”
【激しく、心を揺さぶる超良作だった…!】脳がバグる映像美、極限の臨場感にド肝を抜かれる!
提供:ディズニー