AKB48、3月11日に被災地10カ所を訪問 義援金総額は13億円に
2013年3月14日 04:00

[映画.com ニュース] 東日本大震災から丸2年となった2013年3月11日、「AKB48」グループが被災地10カ所への訪問と、各グループの劇場で特別公演を行った。岩手県釜石市を訪れたグループ総監督の高橋みなみは「微力でも活動を続けていきたい」と被災地支援活動について話し、「3月11日に私たちAKB48がうかがってもいいのかという不安は強かった」と心境を吐露した篠田麻里子も、訪問を終えて「たくさんの皆さんがすごく喜んでくれているのを見て、来られてよかったと思いました」と胸をなでおろした。
同グループは、震災直後の11年3月14日に被災地復興支援のための「『誰かのために』プロジェクト」を立ち上げた。その一環として、同年5月から毎月1回、今年2月までで合計22回におよぶ被災地での無料ライブや握手会を開催。そして震災から丸2年となった今月11日、計60人のメンバーが6人ずつにわかれ、東北3県10市町を訪問した。
釜石市を訪れた高橋らは、釜石駅前に設置された「復興の鐘」を鳴らして祈りを捧げ、その他の訪問先でもメンバーが慰霊碑へ黙とうや献花をしてまわった。震災の発生した午後2時46分には、メンバーがそれぞれの場所で黙とうをささげ、犠牲者への哀悼の意を表した。

高橋は「釜石市の皆さんが温かく迎えてくださったことが本当に嬉しかったですし、こういうかけがえのない時間を共有させていただけたことが、とてもありがたいと思いました」とコメント。曲にあわせて元気に踊る子どもたちの姿を見て、「一緒に体を動かして笑顔で踊ってくれている姿を見て、もっと頑張らなきゃって素直に思いました。私たちが出来ることは絶対にあると思っているので、48グループを通じて皆さんと触れ合って、話をうかがったりとかライブを通して笑顔になっていただいたりと、微力でも活動を続けていきたいです」と話した。
大島優子は2年前にも訪れた岩手県大槌町を再訪。当時受験生だった学生と再会し、無事に合格の報告も受けたといい、「昔話を友だちとか親戚とかとするような感じで嬉しかったです。2年前に始めたことが今につながっているんだなと思いました」と感慨深い様子。「奇跡の一本松」で知られる陸前高田市を訪れた篠田は、「前回は冬の寒い時期に来て、まだ奇跡の一本松があったのですが、それが今はもうモニュメントになっていて。震災からの2年というのは早くも長くもあるな、ということを感じました」

一方、この日はAKB48劇場(東京・秋葉原)、SKE48劇場(名古屋・栄)、NMB48劇場(大阪・難波)、HKT48劇場(福岡・博多)でも特別公演を実施。セットリストには復興応援ソングとして今月8日から無料配信を始めた「掌が語ること」や同支援ソング「誰かのために What can I do for someone?」、復興への思いが込められたシングル曲「風は吹いている」が含まれ、MCコーナーではメンバーが被災地への思いを語るとともに、「『誰かのために』プロジェクト」を通じて48グループとして支援を続けていくことを改めて誓った。同公演はすべて無料でオンデマンド配信されている。
なお、各グループ劇場や握手会で募った募金、復興支援ソングやチャリティTシャツなどの売上ほか、「『誰かのために』プロジェクト」を通じて集まった義援金の総額は、今月12日までで13億4万5904円になったと発表された。義援金は日本赤十字社を通じて東日本大震災被災者へ全額寄付される。
11日の訪問地と訪れたメンバーは以下の通り。
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