谷村美月、新鋭・菊池清嗣監督に全幅の信頼「心で揺れて芝居ができた」
2013年3月5日 22:00

[映画.com ニュース] 日本映画・映像振興を目的とした文化庁委託事業「若手映画作家育成プロジェクト(New Directions in Japanese Cinema)」の2012年度の特別上映会が3月5日、東京のユナイテッド・シネマ豊洲で行われ、全5作品のうちの1作「半径3キロの世界」に出演する谷村美月、菊池清嗣監督が舞台挨拶に立った。
最愛の母の死を受け入れらず空虚な日々を送っていた少年・一輝は、母の臓器提供を受けたレシピエントの優香(谷村)からの手紙をきっかけに、父親が下した脳死への同意に憤りを抱え、家を飛び出す。
西川美和、井筒和幸、李相日、廣木隆一らの下で助監督として経験を積んできた菊池監督は、「なかなかデビューできずに悶々としていたけれど、20代最後の年にこういう形で1本作ることができて幸せに思う」と感無量の面持ち。難しい題材をテーマに選んだが、「心臓移植もテーマのひとつだけど、“喪の作業”や喪失感を描きたいと思っていた。実際にドナーファミリーやレシピエントの方々に取材して作ったので、人間のつながりなどが少しでも伝わればうれしい」と語った。
レシピエントという難しい役どころに挑んだ谷村は、「臓器移植について詳しく知らなかったので本を読んでみたりしたけれど、極力何もしないで素のままでいる意識を心がけた」と自然体で役作り。菊池監督の熱烈なオファーを受け、「菊池監督はいつも私を役として見てくれ、寄り添ってくれたのが印象的。初めての経験だけど、現場で涙が止まらなくて自分でも驚いた。それくらい役のままで現場にいられた」と菊池監督の演出手腕を称賛。そして、「テクニックで割り切っちゃう時があるけど、心で揺れて芝居をするということを今回初めて学んだ。もの作りにきちんと向き合えた素敵な現場だった」と述懐した。
「若手映画作家育成プロジェクト2012」は、3月8日まで東京のユナイテッド・シネマ豊洲、大阪の梅田ガーデンシネマで3月23~29日まで一般上映される。今作以外の4作品は、「カサブランカの探偵」「んで、全部、海さ流した。」「ラララ・ランドリー」「プリンの味」。
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