宮沢りえ、14年ぶり連ドラ主演 ダブル不倫する藤木直人をリード
2013年3月5日 17:00

[映画.com ニュース] 女優の宮沢りえが3月5日、東京・渋谷のNHK放送センターで行われたBSプレミアムドラマ「神様のボート」の完成試写会に、共演する藤木直人とともに出席した。原作は直木賞作家・江國香織氏の同名小説。宮沢は、藤木演じる不倫相手への妄信的な愛を貫く主人公に扮し、「久しぶりのラブストーリーで不安もあったが、この役に出合えたことが運命」と14年ぶりの連続ドラマ主演に感慨深げだった。
野島葉子(宮沢)は沢木哲哉(藤木)との「骨ごと溶けるような」ダブル不倫の果て、沢木の子どもを妊娠し、出産。一方、沢木は妻が引き起こした事件をきっかけに、莫大な借金を背負うことに。「どこにいても俺は必ず葉子ちゃんを見つけ出す」という約束を残し、姿を消した沢木を10数年間信じ続ける母・葉子に対し、翻ろうされる娘は疑問を抱くようになる。
演出家の源孝志が映画化を前提に執筆したシナリオが今回、連続ドラマ用に再構築され「監督が長年温めていただけあって、いただいた台本からは湯気が立っていた」(宮沢)。極端にセリフが少ない演出に「その分、繊細に演じることを意識した」と振り返り、「他人からはスキャンダル的に見えるかもしれないが、純粋な思いをぶつけ合った結果、ここまで人生をかけて愛せる対象に出会えたのは幸せ」と主人公の心情に理解を示した。
一方、藤木は「去年40歳になり、なかなか恋愛ものを演じる機会がなかったので、今回のオファーをいただきうれしく思った」と述懐。それでも「自分自身も家庭をもって、日常生活でドキドキすることがなくなった。だから『恋愛ってどうするんだっけ?』と最初は戸惑った」といい、「宮沢さんにリードしていただき、恋愛を成就させることができた。キスシーンも宮沢さんから“ガツン”と来てくれた」と宮沢に感謝の意を表した。
BSプレミアムドラマ「神様のボート」(全3回)は3月10、17、24日の午後10時から放送される。
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