“美人すぎる”防犯プランナーも絶賛する「ロックアウト」のセキュリティ描写
2013年3月4日 13:00

[映画.com ニュース] リュック・ベッソンが「フィフス・エレメント」以来15年ぶりに手掛けたSFアクション「ロックアウト」ブルーレイ&DVDが、3月8日からTSUTAYAで独占レンタル開始される(セル版は4月6日発売)。壮絶な救出&脱出劇の舞台となる難攻不落の宇宙刑務所は、果たして絵空事なのか。各種企業の防犯プロデュースに携わるほか、メディアでの防犯啓蒙活動でも知られる防犯プランナー・京師美佳氏に聞いた。
「一輪のバイクはセグウェイからの進化を感じますし、モニターが付いた暗証ロック式のコインロッカーが出てきたり。現代からつながっているものがたくさん出てきますよね」と京師氏は言う。「ロックアウト」が描くのは、現在から66年後、2079年の世界。刑務所は宇宙に存在し、凶悪犯はコールドスリープによって収監されているという設定だが、「現代からつながっている」という指摘は、宇宙刑務所MS-1にも当てはまるというのだ。
「日本でも囚人がいますよね。その管理費といいますか、食事や生活費、そして暮らす建物の設置などで1人当たり年間約280万円かかるという試算があるんです。現在約8万人が収容されているそうですが、刑務所や拘置所を管理する法務省所管の矯正官署の年間予算額が約2280億円になります。その金額が今後もずっとかかってくるとなると、コールドスリープがあれば管理費が要らなくなるわけですから、費用対効果から開発費に充てるということも……考えとしてはあると思うんですよ」
そして、宇宙空間に刑務所を建造する点についても、「安全管理の面ではとても重要。最善策だと思いました」と言い切る。「セキュリティに100%はありません。開かないカギはないんです」と京師氏は語る。「監獄はどうあれ、必ず脱獄や部外者の侵入を受ける」ものだ。だが、「宇宙に作れば、宇宙船でそこまで飛ばないと行けないわけです。一般の方との間に障壁がある。一種の“隔離”ですよね」という状況が出来上がるのだ。
さらには、ソーラーパネルによるエネルギー供給についてのリアリティにも言及。「現在のセキュリティは、通常の電源によって行っているのですが、停電などの場合、通常はすべてロックオフ(セキュリティ解除)される設定になっています。学校や病院の非常扉など、閉じ込められるリスクが一番恐いという理由からなんですが、いまは電源をいかに落とさないようにするかの研究が進んでいます」と述べ、「ソーラーパネルと風力発電器を併用する防犯カメラを設置した『セキュリティタウン』の研究・開発も行われているんですが、その点も映画では先取りしていますよね」と舌を巻いた。
「映画は未来の話でSFですけど、これは決して夢の世界ではなく、現代が抱えている問題のひとつの解決作、考えられる選択肢のひとつを先読みした感じなんですね」
プロも太鼓判を押した“セキュリティ”面からも、「ロックアウト」に注目したい。
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