池内博之、日中合作映画舞台挨拶で友好を呼びかけ
2013年2月25日 09:15

[映画.com ニュース] 北海道・夕張と中国・上海を舞台にした日中合作映画「スイートハート・チョコレート」が2月24日、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭のクロージング作品として上映され、池内博之、篠原哲雄監督、プロデューサーのミシェル・ミーが舞台挨拶に登壇。尖閣諸島の領有などをめぐり日中関係の緊張が高まるなか、池内と篠原監督は友好を呼びかけた。
夕張を訪れてレスキュー隊員の守と恋に落ちるが、守を失ってしまった画学生リンユエ。死んだ守るの遺志を継いで上海にチョコレート店を開いたリンユエと、10年にわたって見守り続けた守の兄貴分の総一郎の姿を描き出す。
23日に夕張に着いたという池内は「昨日1回、今日もすでに1回転びました」と苦笑い。昨年の同所での撮影では、市民の協力に大いに助けられたようで「ATMの場所を聞いたら、ホテルのフロントの方が30分かけて連れて行ってくれたこともありました」と振り返る。
町の人々だけでなく、天候まで本作に味方したようで、篠原監督は「3月の頭に撮影でしたが、雪が溶けかけていて『どうしようか? 山から運ぼうか?』と思っていたんですが、奇跡的に吹雪になりました(笑)。その後も、降ってほしいときに降ってくれたんです」と感謝する。
また、リンユエを演じたリン・チーリンをふたりは大絶賛。篠原監督は「若い頃、夕張にいたときのリンユエの方が、本人に近くて生き生きとしてかわいらしいのですが、夕張の撮影が終わった後、上海ロケを控えて『私、変わりますから』と言っていました。実際に上海では、大人の女になっていました」と変身ぶりを称え、池内も「芝居中は(上海で)変わったなという印象を受けました。でもふだんはかわいい感じなんです」とべた褒めだった。
キャストのみならず、スタッフも日本人と中国人が入り混じり、協力して作り上げられた。篠原監督は、「重い三脚を上げるときも中国語で『1、2、3』と掛け声をかけたり、合作を感じられて楽しかったです。映画は9月にできて、その後にいろいろと(政治的な問題が)ありましたが、政治に負けちゃいけないと思います」と胸のうちを語る。池内も「いま、いろいろありますが、それを乗り越えていい関係、つながりになればと思います」と呼びかけた。
「スイートハート・チョコレート」の劇場公開は未定。ゆうばり国際ファンタスティック映画祭は25日まで開催。
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