国分太一、かつての“教え子”榮倉奈々との恋人役に「悪いことをしている気分」
2013年2月19日 17:48
[映画.com ニュース]乙武洋匡氏が初めて手がけた小説を映画化した「だいじょうぶ3組」の完成報告会見が2月19日、都内で行われ、主演を務めた「TOKIO」の国分太一、銀幕デビューを果たした乙武氏、メガホンをとった廣木隆一監督が出席した。
同作は、乙武氏の小学校教師としての実体験を基にした学園ヒューマンドラマ。先天性四肢切断の障害を抱える赤尾慎之介が、幼なじみの元教員・白石優作(国分)の尽力で夢だった教師への道を実現させていく姿を描く。赤尾は、補助教員となった白石とともに失敗や反省を繰り返し、ひとりひとりの個性を尊重しながら生徒28人と向き合っていく。
6年ぶりの映画出演となった国分は、「役者・国分太一です(笑)」と俳優としての自らをアピール。今回のオファーも、「最初は長瀬(智也)に来たんじゃないかと思った」という。それでも、「脚本を読んでみたら本当に素晴らしい作品で、一生懸命やりました。どんなメッセージでもいいので、みなさんの心に届けば」と思いを語る。
俳優初挑戦となった乙武氏は、「映画化を喜んだのも束の間、出てくれと言われて戸惑い『無理です』とお断りしたんですが、なかば『どうにでもなれ!』と飛び込みました」と振り返る。現場でも「開き直って“演じる”というよりも、もう一度、新しいクラスを担当させていただく気持ちで臨んだ」。撮影時期は冬だったが、春や秋の設定のシーンも多く「サッカーのシーンの日は午前中から雪が降り続いていたんです。お尻を引きずりながらやりましたが、監督はドSで『シュートがきれいに決まるまでやめないよ』と言うので、お尻がしもやけになるところでした」と述懐。こうした苦労のかいあってか、仕上がりには自信のほどをうかがわせ、「アカデミー賞はもらったなと思います」「(次は)大河ドラマに出たいな……冗談です(笑)」と口調も滑らかだった。
また、国分扮する優作の恋人役として榮倉奈々が出演。国分にとって、榮倉との共演は2006年のドラマ「ダンドリ。~Dance☆Drill~」以来となるが、「以前は(榮倉の)担任の先生の役。今回は恋人ということで、悪いことをしている気分になりました」と苦笑い。それでも、「すごくナチュラルにお芝居が始まって『成長したな』と思いましたね」とかつての“教え子”の成長に目を細めていた。
「だいじょうぶ3組」は3月23日から全国で公開。
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