役所広司、震災復興支援CDで朗読 村治佳織とコラボ
2013年2月7日 16:55

[映画.com ニュース] 俳優の役所広司が2月7日、都内で行われた「魂の歌~東日本大震災復興支援・音楽プロジェクト~」CDリリース&発売記念コンサート発表会見に出席し、3月13日に発売されるCDに参加していることが発表された。役所は、作家・重松清氏が執筆した詩文を、ギタリスト・村治佳織の独奏に乗せて朗読するという。
今プロジェクトは、「カムイ外伝」「闇の子供たち」など数々の映画音楽を手がけてきた作曲家・岩代太郎が発起人を務める。岩代を含む8人の人気映像音楽作家(池辺晋一郎、大島ミチル、菅野祐悟、千住明、村松崇継、山下康介、渡辺俊幸)が、東日本大震災復興への思いを託した新曲を書き下ろし、CDリリース、発売記念コンサート開催による今後3年間の印税・収益の全てを寄付するという取り組みだ。
役所が朗読を担当するのは、プロローグ「序文 あの町で~春」とエピローグ「末文 あの町で~秋」。岩代から参加を求められ、「ふたつ返事で参加させていただきたいと伝えた。復興に関しては長い年月をかけなければならないし、孫子の代まで活動していかなければならないと思う。俳優として誇らしい仕事をさせてもらった」と語った。
岩代は、震災直後に多くの音楽家から「何かやるのなら、ぜひ参加させてほしい」と連絡を受けたという。「周囲から『やりそうな人間』として見られているのであれば、この状況でやらなければバチが当たると思った」と述懐。継続的な開催こそ意義があるといい、「参加していただいた作曲家の皆さんには、この企画を通してオーケストラ業界のなかで時おり演奏してもらえるような楽曲をとリクエストした。業界にとっての財産でありたいし、ひとりでも多くの人の心に届くような大衆性も必要。そのバランスを織り交ぜた作品になった」と手ごたえをつかんでいる様子だ。
CD発売記念コンサートは、4月16日に東京・文京シビックホール大ホールで行われる。なお、同コンサートの模様は、オンラインで被災地・石巻へ生中継されることも明かされた。
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