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大阪の建設資材メーカー元社長、時代劇映画を自腹製作

2013年1月15日 17:00

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「蠢動」キャスト陣とメガホンをとる三上康雄氏(右)
「蠢動」キャスト陣とメガホンをとる三上康雄氏(右)

[映画.com ニュース]大阪府東大阪市の建設資材メーカーの元社長・三上康雄氏が自主製作する時代劇映画「蠢動 しゅんどう」の製作発表会見が1月15日、都内で行われ、脚本と監督を務める三上氏をはじめ、出演する脇崎智史平岳大若林豪目黒祐樹さとう珠緒が出席。17日のクランクインを前に、意気込みを語った。

現在54歳の三上氏は、学生時代に自主映画の製作グループを立ち上げ、数本の映画を製作。その後、家業を継ぎ、映画製作から離れたが2011年に自社の全株式を売却し、映画製作会社を設立した。第1回作品となる本作は、24歳の時に手がけた同名の16ミリ作品を自らリメイクする。製作費は数千万円で、すべて自費。鳥取県を舞台に、幕藩体制下で正義を貫く武士の姿を描く内容だといい「昔から昭和の時代劇が大好き。最近は見たい時代劇映画がないので、自分で作るしかないと思い立った。武士道とは何か問いかけ、そこから生まれる不条理を描けたら」と約30年ぶりのメガホンに、意欲を見せる。

見どころは雪が降り積もった鳥取砂丘での殺陣シーンだとアピールし、「雪が降る保障はないが、統計によれば例年2月3日、4日は雪が降るそうなので、逆算してクランクイン日を決めさせていただいた」と思い入れは格別。キャスト陣も「登場人物たちがそれぞれの正義を貫くまっすぐさを感じる」(脇崎)、「まるでジェットコースターのような台本で、スピード感があふれている」(平)、「変化球の時代劇が多いなか、ど真ん中をいく台本。ぜひ時代劇の良さを知ってもらえれば」(若林)、「時代劇を愛する者としては、うれしい気持ちでいっぱい。監督にお願いして(笑)、立ち回りのシーンを増やしてもらった」(目黒)、「時代劇ならではの所作を勉強し、頑張りたい」(さとう)と意気込んでいた。

蠢動 しゅんどう」は2月5日にクランクアップする予定で、10月の全国公開を目指している。

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