J・J・エイブラムス、余命わずかなファンのため「スター・トレック2」試写
2013年1月7日 19:30

[映画.com ニュース] J・J・エイブラムスが、余命わずかの「スター・トレック」ファンのために、未完成の最新作「スター・トレック イントゥ・ダークネス」の特別試写会を実施していたことが明らかになった。
米ハリウッド・レポーター誌によれば、米ニューヨーク在住・41歳のダニエルさんの妻と友人が、ソーシャルニュースサイトRedditに投稿したメッセージがきっかけ。ダニエルさんは3年前から白血病を患い、さらに最近になって別のがんを発症し、余命数週間を宣告された。
「スター・トレック イントゥ・ダークネス」の全米公開日は5月17日。大の「スター・トレック」ファンのダニエルさんのため、家族は入院中の病院から外出許可を取り、12月中旬から全米公開中の「ホビット 思いがけない冒険」IMAX上映館で9分間のフッテージまで見に行ったそうだが、入った劇場ではフッテージ上映がなかったという。
そのため、ダニエルさんの友人が同作の本編、もしくはフッテージを見る方法はないだろうかとRedditに投稿したところ、それを見た人がTwitterでエイブラムス監督と関係者にコンタクト。その後の詳しい経緯は不明だが、エイブラムス監督が未完成の本編をダニエルさんが見られるよう、DVDにした。ダニエルさんの妻は、12月31日付けで映画を確かに鑑賞し楽しんだことを報告し、エイブラムス監督とスタッフ、支援者に感謝を伝えた。
なお、ダニエルさんは年が明けた1月4日、病院で死去したことが報じられた。この件に関する年末の第1報ではダニエルさんの名字や素性は伏せられていたが、ニューヨーク・アジア映画祭の創設メンバーのひとり、ダニエル・クラフトさんだったことが明かされている。
「スター・トレック イントゥ・ダークネス」は13年9月、全国で公開。
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