インド初のオスカー像、安全上の理由でアカデミーに返還
2012年12月31日 11:00

[映画.com ニュース] マハトマ・ガンジーの生涯を描いた「ガンジー」(83)で第55回米アカデミー賞衣装デザイン賞を受賞したブハヌ・アタイヤが、インド初となったオスカー像を安全上の理由でアカデミーに返還した。
これまで100本以上の映画で衣装デザインを務めてきた86歳のアタイヤは、「オスカー像を安全に保管してくれる人がインド国内にいるとは思えない」と不安を漏らし、「8回もオスカーを受賞したコスチューム・デザイナーのイデス・ヘッドすらアカデミーにオスカー像を返還している」と主張。来年ロサンゼルスに旅行に行く際にアカデミーにオスカー像を返還するつもりだったが、今年6月に脳腫瘍が発見されたため急きょ予定を早めた。アタイヤはこれまでに、リチャード・アッテンボロー監督から届いたノミネートを知らせる電報など、「ガンジー」にまつわる書類や写真なども寄付している。
「ガンジー」は、英俳優ベン・キングズレーがインド独立運動の指導者マハトマ・ガンジーを熱演し、アカデミー賞作品賞をはじめ主要8部門を受賞した伝記映画。先日死去したインドの民族楽器シタールの“伝説の奏者”ラビ・シャンカール氏が音楽を担当した。
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