柳美里、「人の顔が1番劇的」 巨匠ベルイマン監督への熱き思いを語る
2012年12月22日 11:00

[映画.com ニュース] 黒澤明やフェデリコ・フェリーニと並ぶ世界的巨匠、イングマール・ベルイマン監督の「秋のソナタ」のデジタル・リマスター版公開を記念したイベントが12月21日、東京・渋谷のユーロスペースで行われ、作家の柳美里が本作へ熱い思いを語った。ストーリーに触れた柳は、「母親と娘の関係が(自分の生い立ちと)似ているというか、かぶるところがあるんです。ここまで家の中というものに逃げ場がないのか。追い詰め合いがすさまじい」と素直な感情を吐露しながら、魅力を解説した。
本作は、20世紀最高の女優と称されたイングリッド・バーグマンの最後の映画出演作となったことでも有名。物語は、国際的なピアニストで恋愛経験もきらびやかな母親シャルロッテ(バーグマン)と、抑圧されて育った娘エヴァ(リブ・ウルマン)の間にある壮絶な親子の確執を描いている。
家族を題材にした著書を数多く出版してきた柳。ベルイマン監督の家庭の撮り方にも強い関心を示し、「ひとつの家の中なのにすごく距離を感じる。それがたまらなくいい」と絶賛。ベルイマン作品への造詣の深さを感じさせるコメントで会場を盛り上げた。
また、映画を見る理由、醍醐味については「人が何で映画や演劇を見るのかというと、“人を見たいから”だと思うんです。それはふだん見られないから。母親の顔でも妻の顔でも、恋人の顔でも。ふだん見ることができないから、わざわざ暗闇に座って、じーっと見るのではないかと」と持論を展開した。そして「人の顔が1番劇的だなって、ベルイマンの映画を見るたびに思いますね」と改めて本作への愛を語り、イベントを締めくくった。
「秋のソナタ」は公開中。
(C)1978 AB Svensk Filmindustri
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