ペドロ・コスタ、カウリスマキ×エリセ×オリベイラとのオムニバス作に、ゴダールも参加予定だったと明かす
2012年12月3日 14:45
[映画.com ニュース] 第13回東京フィルメックス最終日の12月2日、特別招待作品「ギマランイス歴史地区(仮題)」が上映され、来日したペドロ・コスタ監督が観客とのQ&Aに応じた。
同作は、初代ポルトガル国王が生まれた古都ギマランイスが、EUが提唱する「欧州文化首都」に指定され、年間を通じて行われるさまざまな文化イベントの一環として製作されたオムニバス映画。コスタ監督のほか、アキ・カウリスマキ監督、ビクトル・エリセ監督、マノエル・デ・オリベイラ監督が参加し、それぞれの視点から同地を切り取った。
コスタ監督は、同作にジャン=リュック・ゴダール監督も当初参加する予定で「彼は3Dで撮りたいと言いましたが、ご存知のように現在の技術では3Dと2Dを一つの作品の中でまとめることはできません。いつものように彼は自分一人の道を歩み、4人で作ることになりました」と明かした。
ギマランイスという地名を冠したオムニバス作品だが、カウリスマキ監督とオリベイラ監督のみが同地で撮影した。コスタ監督は「こういった作品は、観光プロモーション的な映画になる危険性をはらんでいますが、完成作を見ると、4人ともそれを回避することができたと自負しています。私の作品はラジカルにいきすぎたかもしれませんが」と、それぞれの作家性が表現された作品であることを主張した。
コスタ監督の作品「命の嘆き」は、「コロッサル・ユース」などに出演しているべントゥーラを起用し、屋内での対話シーンをメインとしている。同作は歴史について描いたのかと観客に問われると、「この作品はずっと仕事をしてきた人々や、友人であるベントゥーラとの仕事の延長線上にあります。歴史についての映画と言うのはおこがましいですが、私にとってはむしろ彼の記憶、自分の記憶についての映画であり、そのふたつの記憶がどこかで出合うことがあるのか、そういうことを考えてつくった作品です」と説明した。
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
ザ・ルーム・ネクスト・ドア
【死を迎える時、どんな最期を選びますか?】“人生の終わり”と“生きる喜び”描く、珠玉の衝撃作
提供:ワーナー・ブラザース映画
キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド
【この最新作を観るべきか?】独自調査で判明、新「アベンジャーズ」と関係するかもしれない6の事件
提供:ディズニー
セプテンバー5
【“史上最悪”の事件を、全世界に生放送】こんな映像、観ていいのか…!? 不適切報道では…?衝撃実話
提供:東和ピクチャーズ
君の忘れ方
【結婚間近の恋人が、事故で死んだ】大切な人を失った悲しみと、どう向き合えばいいのか?
提供:ラビットハウス
海の沈黙
【命を燃やす“狂気めいた演技”に、言葉を失う】鬼気迫る、直視できない壮絶さに、我を忘れる
提供:JCOM株式会社
サンセット・サンライズ
【面白さハンパねえ!】菅田将暉×岸善幸監督×宮藤官九郎! 抱腹絶倒、空腹爆裂の激推し作!
提供:ワーナー・ブラザース映画
激しく、心を揺さぶる超良作だった…!
【開始20分で“涙腺決壊”】脳がバグる映像美、極限の臨場感にド肝を抜かれた
提供:ディズニー