伊藤英明、賛否両論「悪の教典」に「映画なんだからそれでいい」
2012年11月25日 20:38

[映画.com ニュース] 貴志祐介氏の人気小説を映画化した「悪の教典」に主演の伊藤英明と三池崇史監督が11月25日、都内の劇場で行われた大ヒット御礼舞台挨拶に出席した。
伊藤と三池監督は、公開初日となる11月10日に今作を引っさげ第7回ローマ国際映画祭に参加しており、公開後に国内で舞台挨拶するのは今回が初めて。すでに興行収入は10億円を突破し、この日で観客動員数も100万人を超えた。一方で、本作を鑑賞したAKB48の大島優子が「私はこの映画が嫌いです」というコメントを発表するなど、大きな話題を呼んでいる。
ふたりは、ローマ国際映画祭で着用したタキシードに身を包んで登場。伊藤は「ようやく皆さんの前で挨拶ができてうれしいです」と笑顔を見せた。ローマでは受賞を逃したが、観客の反応は上々だった様子。三池監督は、特に盛り上がったシーンとして「(教員役の)山田孝之が死んだ瞬間に拍手が起きました。世界的に見ても山田孝之は死んでいい男なんだと(笑)」とユーモアたっぷりに明かした。伊藤もこのシーンについて「みんな『イエーッ!』って言っていましたね(笑)」と述懐。三池監督は「短い出番の中で『こいつはどうしようもないヤツだ』と思ってもらえたのがうれしかった」と観客の反応で手応えを感じたようだ。
賛否が分かれる評価についても、伊藤は「5段階評価で1か5のどちらかだけど、映画なんだからそれでいい」とニッコリ。三池監督も「AKB48」試写会での大島の反応を、「大島さんは仕事だから最後まで我慢して見てくれたんだけど、メーターが振り切れて出ていってしまった。関係者は右往左往して『どうなるんだよ?』という感じだったけど、出てきたのが正直なコメントでビックリしました(笑)。映画のリアクションとして好き嫌いで分けてもらうのもあっていいと思うし、作り手としてはつくれるものの範囲を広げていかないといけないので、ありがたい反応です」と堂々と受け止めていた。
伊藤は、撮影で大変だったシーンとして自宅での裸で懸垂シーンを挙げたが、三池監督は「はみ出したりして大変でした(笑)」と暴露。伊藤は、このシーンのために俳優人生で初めて前貼りを着用したそうで「一人で着けられずにマネージャーに着けてもらいました。男2人で何やっているんだか(笑)。頭はシーンに集中しているのに、やっていることは情けなかったです」と苦笑交じりに振り返った。
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