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「新・女性映画祭」開催 世界初の女性映画監督の20作を一挙上映

2012年11月11日 10:30

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アリス・ギイ
アリス・ギイ
Collection Musee Gaumont

 [映画.com ニュース] 日本大学芸術学部の学生が企画・運営する「新・女性映画祭 “こんなふうに私も生きたい”」が、12月15~21日に東京・オーディトリウム渋谷で開催される。これまで公開される機会がほとんどなかった、世界初の女性映画監督アリス・ギイの短編20本が上映される。

同校芸術学部映画学科の理論・評論コース3年生が、企画・運営する映画祭の2回目。今年1月に開催された1回目の「映画祭1968」と同様、学生たちが作品の選定から上映の交渉、宣伝、運営までを行う。今回、スポットライトを当てるのは「困難に立ち向かう映画のヒロインたち」。「こんなふうに私も生きたい」と共感でき、元気や生きるヒントがつまった作品が厳選された。

目玉となるのは、世界初の女性映画監督の短編20本を一挙に上映する「アリス・ギイ 傑作選」。映画が誕生したばかりの1896年頃から仏ゴーモン社で記録映画を撮り始め、1909年にアメリカに渡ったギイは、劇映画を撮影した最初の人物ともいわれる。その作品数は300本を越え、今回はフランス時代の劇映画を中心に構成。ゴーモン社によってデジタル復元された「マダムの欲望」や「キャベツ畑の妖精」などが上映される。

その他、再び脚光を浴びている日活ロマンポルノの「四畳半襖の裏張り」や、今年7月に死去した山田五十鈴さんが舞妓を演じた「祇園の姉妹」など計13作品がラインアップされた。現役最高齢の女性ドキュメンタリー監督である羽田澄子監督らを招いたトークショーも企画。「極私的エロス 恋歌1974」の原一男監督、「人のセックスを笑うな」の井口奈己監督、「血と骨」の崔洋一監督も、それぞれの作品の上映後にトークショー行う予定だ。

「新・女性映画祭 “こんなふうに私も生きたい”」は、12月15~21日にオーディトリウム渋谷で開催。

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