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堺雅人「妖艶で危険な香りがする」“ご主人”菅野美穂の美ぼう絶賛

2012年10月25日 20:15

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“男女逆転”大奥で主従関係を演じるふたり
“男女逆転”大奥で主従関係を演じるふたり

[映画.com ニュース]よしながふみの人気コミックを原作に、“男女逆転”大奥で繰り広げられる愛憎劇を描く「大奥 永遠 右衛門佐・綱吉篇」の完成披露試写会が10月25日、都内で行われ、主演を務める堺雅人菅野美穂柄本佑西田敏行金子文紀監督が出席した。大奥総取締・右衛門佐役の堺は、「本当におきれいな方。妖艶で危険な香りがする」と主従関係にある徳川綱吉を演じる菅野の美ぼうを絶賛。「菅野さんが大きな木なら、僕はそれにまとわりつく“つる植物”だった」と役柄を振り返った。

興行収入23億円を記録した「大奥」(2010)の続編。前作より過去にさかのぼり、ひとりの女将軍に3000人の美しい男たちが仕える女人禁制の大奥がいかに誕生したかを、ドラマ版「大奥 誕生 有功・家光篇」(12年10~12月放送)との2部構成で描く。堺はドラマ版の主人公・有功(ありこと)役とあわせて1人2役をこなし、「右衛門佐は成り上がりたい気持ちが強い野心家。かたや有功は包容力がある。特に演じ分けの難しさはなかった」と分析した。

菅野演じる徳川綱吉は“犬将軍”としても知られ「お話をいただいたときは、『イヌを抱っこできたらいいなあ』という程度の下心しかなかった。台本をいただき、あまりの大役に震え上がってしまった」と述懐。「天真爛漫、支離滅裂、予想不可能な女性」と自身の綱吉像を語った。

綱吉の父・桂昌院を演じる西田は「役柄と同じくらい菅野さんを溺愛しています」と公開告白。右衛門佐の右腕で、語り部も務める柄本は「右衛門佐にとって邪魔にならない、空気のような存在を意識した」。前作に引き続きメガホンをとった金子監督は「前回が10代を中心にした青春群像劇なら、こちらは右衛門佐の約30年間を描いているドラマ」と違いを説明した上で、「逆らえない現実のなかで、いかに生きるか葛藤する姿は同じ」と作品にこめたテーマを語っていた。

大奥 永遠 右衛門佐・綱吉篇」は、12月22日から全国で公開。

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