タナダユキ監督、“女性ならでは”という評価に「ウンザリ」
2012年10月24日 14:40

[映画.com ニュース] 永山絢斗と田畑智子がダブル主演を務める「ふがいない僕は空を見た」の女性限定試写会が10月23日、都内で行われ、メガホンをとるタナダユキ監督と原作者の窪美澄氏が、タレントでエッセイストの小島慶子が進行役を務めるトークショーに出席した。蒼井優主演の「百万円と苦虫女」以来4年ぶりの新作を発表したタナダ監督は、「よく評論などで『女性監督ならでは』と書かれることがあり、ウンザリすることも多い。個人が完全否定された気分になる」と本音を明かした。
母子家庭で育った高校生・卓巳(永山)とアニメ好きの主婦・あんず(田畑)の情事を通して、ふたりや周囲の人々の苦悩や葛藤を描き、“性”と“生”の喜びを赤裸々に切り取る野心作。窪氏が「小説は頭の中にある妄想。それが映像となって、リアルに再現されるドキドキ感を味わった。衝撃的だったし、見終わった後すぐに感想が出てこなかった」と評すと、タナダ監督は「登場人物の行動は皆、正しいと思ってやっていること。原作のもつフラットな視点を大切にした」と語った。
R18指定となった本作では、永山と田畑が狂おしい性愛を体当たりで熱演しており「何を考えているかわからない、モヤモヤした卓巳の雰囲気は永山君がもっているものに近いと思った。田畑さんは男前の一言。難しいシーンの前に悩みや迷いを聞いても『何もありません』って、こっちの肩の力が抜けて安心できた」(タナダ監督)。2児の母親でもある小島は「人はみんな生きるために、物の見方をゆがめている。ときには過ちも犯すがそれでも生きていることは『いいこと』だと思う」と不器用に生きる登場人物たちに共感を寄せていた。
「ふがいない僕は空を見た」は、11月17日から全国で公開。
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