ネガティブモデル栗原類「スギちゃんよりも早く消える」
2012年10月17日 21:30
[映画.com ニュース]1985年に日本公開され、男子学生の同性愛を扱った作品として注目を浴びた「アナザー・カントリー」。本作のHDニューマスター版リバイバル公開を記念した試写会が10月17日開催され、ネガティブすぎるイケメンモデルとして注目を集める栗原類が作品の魅力を語った。
1930年代のイギリスの寄宿舎学校(パブリックスクール)を舞台にした本作。現代よりもさらに同性愛に対して厳しい風潮の中で、学園内の男子生徒への愛に目覚めたことでエリートの道から外れていく青年の姿を描く。
この日は水曜日ということで、昼間にレギュラー出演中の「笑っていいとも!」(フジテレビ系)で落ち葉を拾うゲームに興じたという栗原。司会者に疲労を心配されると「自分のような者を心配していただくのは……」とスタートからネガティブオーラ全開で会場をわかせた。
栗原はイギリス人の父を持ち、日本人の母もイギリス文化が大好きで、その影響を強く受けて育ったということで映画の世界観にも強く共感を覚えたよう。「すごくアーティスティックで風景の撮り方などもキレイで家具やカーテンもオシャレでかわいい。自分もこの世界の中にいるように感じられました。キャラクターたちが魅力的だからそう思えたのだと思います」と語った。一方で主人公の美青年・ガイを演じたルパート・エべレットに栗原が似ているという指摘には「比べるのも失礼です」と恐縮していた。
また本作が“ボーイズラブ系”とカテゴライズされることについて「3年間ずっと男子校にいれば、ああなるものだと思う。それはボーイズラブではなく、長く一緒にいて互いを理解しているからこその友情以上の関係」とテンションは低めながらもしっかりと持論を展開した。
また栗原はこれまでにあちこちで「僕は女性と付き合わないだろう」と発言している。これについて「事実ですから」と認めつつ、「爆笑問題の太田光さんにも『キミはもしかして男の子が好きなの?』と聞かれましたが、それはないです」とキッパリ。「誰かと友人になることはたまにあるけど、それ以上は非現実的、非論理的」と独特の物言いで、男女に限らず誰かに特別な感情を持つことがないということが真意だと説明。「一人でいるのが好きなので出会いが必要か? と思ってめんどくさくなってしまう」と本心を明かした。
ここ最近の芸能界でのブレイクに関しても「忙しくはなったけど、来年にはこの業界では生きてないと思う。スギちゃんさんよりも僕の方が早く消えると思います」と悲観的。その上で「やってみたいのはナレーションの仕事か洋楽などを教えたりする仕事」とかすかにやる気をのぞかせていた。
「アナザー・カントリー」は10月27日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開。