ポランスキー淫行事件の被害女性が回想録を出版
2012年10月15日 12:30

[映画.com ニュース] 1977年、少女モデルだった13歳のときに、ロマン・ポランスキー監督による強制性的行為の被害に遭ったとされるサマンサ・ゲイマーさんが、回想録を出版することが明らかになった。本のタイトルは「The Girl: Emerging From the Shadow of Roman Polanski」で、13年秋に米サイモン&シュスター傘下のアトリア・ブックスから刊行される。
ポランスキー監督は当時、米ロサンゼルスのジャック・ニコルソン邸で、13歳のゲイマーさんにアルコールとドラッグを飲ませて性行為に及んだ容疑で逮捕され、有罪判決を受けた。同監督はその後、保釈中に映画撮影と偽って国外へ逃亡し、以来一度もアメリカには足を踏み入れていない。
現在47歳のゲイマーさんは、出版発表の声明のなかで「私は、メディアがずっとそう報じてきたような、単なる“性犯罪の被害少女”ではありません」とコメント。そして、「中学校時代、親から私に近づくなと言われた級友たちも、やはり私にレッテルを貼っていました。今回、本を書くのは怒りからではなく、詳細を語ることで自分のアイデンティティを取り戻したいと思ったからです。(中略)女であると同時に被害者である人生を、誰よりも私は知っていると思うからです」と出版を決心した経緯を語った。
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