広末涼子×稲垣吾郎 新作「桜、ふたたびの加奈子」で娘を亡くした夫婦役
2012年10月10日 10:00

[映画.com ニュース]広末涼子と稲垣吾郎が、来年4月6日公開の新作映画「桜、ふたたびの加奈子」で主演し、娘を亡くした夫婦役を演じることがわかった。原作は新津きよみ氏の「ふたたびの加奈子」(ハルキ文庫刊)。デビュー作「飯と乙女」でモスクワ国際映画祭で最優秀アジア賞(NETPAC賞)を受賞した栗村実監督がメガホンをとり、世界各国の映画祭への出品が予定されている。
広末演じる容子は、幼い娘・加奈子を事故で亡くした悲しみから、その生まれ変わりに会いたいと強く願うあまり、もう存在しない容子が見えると言って世話を焼くようになる。稲垣扮する夫の信樹は、そんな妻を救い出したいと願いながらも、現実を受け入れ、前を向こうとしない容子にいら立ちを募らせる。ある日、容子はシングルマザーとして子どもを産む決意をしていた女子高生に出会い、その子どもが加奈子の生まれ変わりに違いないと確信する……。
「苦しいこと悲しいことがあっても生きていく力、命の力、そしてそれが導く奇跡をカタチにした映画だと思います。たくさんの方に勇気をあたえられる映画になればいいなと思います」(広末)、「子を亡くした深い悲しみにくれる妻をサポートする父親役に最初は戸惑いがありましたが、演技に集中できるように監督やスタッフの方々の配慮があり、僕自身、命の大切さ、そして生きる喜び、悲しみを受け止め演技する事ができました。奇跡を信じる事は無駄ではない、そんな思いを込めた素敵な作品です」(稲垣)とふたりはそれぞれ作品への思い入れを語る。
容子が加奈子の生まれ変わりだと信じる子どもを宿す女子高校生・正美を福田麻由子、正美を見つめる高校生・直也を高田翔(ジャニーズJr.)、登場人物全ての接点になる古本屋の店主を江波杏子が演じる。
モスクワ国際映画祭で受賞したデビュー作が、ベルリン国際映画祭をはじめ各国映画祭でも高い評価を得、世界の注目を集めた栗村監督。国民的人気を誇るふたりを主演に起用した本作を「心地良くイマジネーションを働かせながら読み解いて行くという、映画本来の楽しみを味わえる映画を目指した作品です」といい、「“もしも生まれ変わりというものがあり、そして愛する人の生まれ変わりを見つけてしまうという偶然が起きたら、人はどうするのか”という問いについて、誰もが自分なりの想像をめぐらせ、膨らませ、身の回りの人達とその想像を共有する体験を楽しんで頂けたらと願っています」とコメントを寄せた。
撮影は2012年春から、桜が咲き誇る栃木県足利市のロケで始まり、現在編集中。緻密な構図で作品のメッセージを焼き付ける栗村監督らしく、主演ふたりの繊細な演技と日本の美しい桜が印象的な作品になりそうだ。
「桜、ふたたびの加奈子」は2013年4月6日新宿ピカデリーほか全国で公開。
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