「ももいろそらを」小林啓一監督が語るインディペンデント映画製作
2012年10月9日 14:30
[映画.com ニュース] 10月22日に開幕する第25回東京国際映画祭に先駆け、「インディペンデント映画を作ること・上映すること」と題したトークイベントがApple Store, Ginzaで10月8日あり、「ももいろそらを」で第24回東京国際映画祭、日本映画・ある視点部門作品賞受賞した小林啓一監督、原田博志プロデューサー、同映画祭プログラミング・ディレクターの矢田部吉彦氏が出席した。
小林監督の長編第1作となる「ももいろそらを」は、大金を拾った女子高生と友人が巻き起こすアクシデントを通して、現代に生きる若者の瑞々しい表情を全編モノクロームの映像で描いた青春ドラマ。
矢田部氏は、「100本以上のDVDの中から、これはおもしろい! と思って選んだ」と絶賛しており、リアルで生き生きとしている女子高生の会話が見どころの一つだと語る。それに対し小林監督は「電車の中で会話を聞いたり、ステレオタイプの女子高生像を反面教師とした」という。そして、製作の経緯を「日本のインディペンデント映画は、撮影日数を短く、ボランティアスタッフを多くしてぱっと終わらせる傾向があるが、良い映画を作るために少人数で期間を長く、各自が自分の役割を担って作っていくものづくりをしたかった。そのため、2カ月半という撮影日数をかけた」と振り返った。
完成後カンヌやベネチアを始め30ほどの映画祭に応募したが、なかなかノミネーションされず、小林監督が原田プロデューサーにいら立ってしまうこともあったと明かす。その後、東京国際映画祭への出品を皮切りに、サンダンス映画祭、香港国際映画祭などへの出品が決定。ノミネート前からサンダンス映画祭には深い思い入れがあったという小林監督は、緊張のあまり腹痛になったり、出品作品の監督たちとロバート・レッドフォードを囲んだ昼食会に出席したという思い出話を披露。また、サンダンス映画祭のプロデューサーに「ハリウッド映画以外は全部インディペンデント映画だ」と言われ、「海外で名前を売りたい。ハリウッドに挑戦したい」という意気込みを感じたと語った。
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