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黒沢清監督、釜山映画祭でのティーチインに安藤サクラ飛び入り参加

2012年10月6日 13:25

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観客とのティーチインに臨んだ黒沢清監督と安藤サクラ
観客とのティーチインに臨んだ黒沢清監督と安藤サクラ

[映画.com ニュース] 黒沢清監督が10月5日(現地時間)、韓国で開催されている第17回釜山国際映画祭・アジアの風部門に選出された「贖罪」の上映後に観客とのティーチインに臨んだ。

トウキョウソナタ」以来の新作を待望する韓国の若者が多く来場したこの日、今作に出演し、同部門で上映される「かぞくのくに」に主演する安藤サクラも、黒沢監督の登壇を聞きつけティーチインに急きょ飛び入り参加した。

黒沢監督は、今作が海外の映画祭を席巻している状況について「テレビドラマとしてつくった本作が映画になって、海を渡って多くの人に楽しんでもらえているこの状況に、うれしい驚きを感じている。堂々とボクのフィルモグラフィーに輝く1本になった」とニッコリ。さらに、「この映画を撮ってからの反響を受けて、『僕も女性映画を撮れるかも』と初めて認識した。ただ、これからもホラーは撮っていきたいし、実はSFものも撮ってみたいんです」と飽くなき創作意欲をうかがわせた。

安藤の飛び入り参加に、韓国のファンは大喜び。客席からの「監督が一番気に入っているキャラクターは誰ですか」という質問に、黒沢監督は「女優の方々、皆さんが素晴らしくて甲乙つけがたいが、特に3話目に出演する安藤さんは、演技が未知数で素晴らしかった」と称えた。また、「彼女の出る最後のシーンでは、自分で撮りながらも感情移入して、思わず涙ぐんでしまった」と吐露してみせた。

さらに、仕事以外で俳優と顔を合わす機会はほとんどないといい「こうやって映画祭で出会って、映画人たちとお酒をくみ交わしながら時間が過ごせることはとても重要だ」と実感した様子。新作の製作の合間をぬって釜山入りした収穫は大きかったようだ。

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