三谷幸喜の新作舞台で渡辺謙がパルコ劇場に凱旋
2012年9月28日 10:00

[映画.com ニュース] 来年上演される、三谷幸喜の新作舞台「ホロヴィッツとの対話」に俳優・渡辺謙が出演することが発表された。本作はパルコ劇場40周年第1弾作品で、三谷による書き下ろし。1981年パルコ劇場の「下谷万年町物」でデビューした渡辺が、テレビや映画への大きなステップとなった「ピサロ」(1985)以来28年ぶりに同劇場に凱旋する。
作・演出を務める三谷は、「舞台俳優としての謙さんの大ファンです。スクリーンの謙さんも素敵だけど、舞台の上の存在感は凄いです」と絶賛。さらに、渡辺が出演したハリウッド映画の監督を挙げ、「クリント・イーストウッドとクリストファー・ノーランには見て欲しいな。自分たちが俳優渡辺謙について、実はまだ半分しか知らなかったことに気づくはずですから」と、渡辺の才能に太鼓判を押す。
一方、12年ぶりに舞台に立つ渡辺は「人々が忘れ去った頃に出てくる『蝉』のようです。俳優の基礎を作ってくれた舞台に久しぶりに上がるのは、緊張とか興奮を越えた恐れのようなものを感じます」という。長年の友人、三谷の作品であること、デビュー作「下谷万年町物」や「ピサロ」を上演したパルコ劇場の40周年記念であることが出演の決め手となった。「その恐れが今、消えたわけではありません。ようやく地上に上がって来た『蝉』が、その恐れにおののきながら鳴いている姿を是非見ていただけたらと思っています」とアピールした。
「ホロヴィッツとの対話」は、4人の画家の友情を描いた「コンフィダント・絆」(2007)、ナチス高官と映画人の狂乱の一夜を描いた「国民の映画」(2011)につづく“海外芸術家”シリーズ3作目。ピアニストとその調律師の会話を通して芸術を生み出す原動力に迫る。
舞台「ホロヴィッツとの対話」は、東京・PARCO劇場で2013年2月9日~3月10日、大阪・シアターBRAVA!で3月13日~31日に上演。
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