カミュの自伝的作品を映画化「最初の人間」予告編公開
2012年9月27日 17:20

[映画.com ニュース] 「異邦人」「ペスト」などで知られるノーベル文学賞作家アルベール・カミュ。2013年に迫った“カミュ生誕100年”を記念し、イタリアの名匠ジャンニ・アメリオ監督がカミュ未完の遺作を映画化した「最初の人間」の予告編が、このほど公開された。
小説家、劇作家、思想家として活躍し、1960年に自動車事故で46歳という若さで死去。没後30年以上を経て発見されたのが、本作の原作となる書きかけの原稿だった。1994年に未完のまま出版されたが、フランスに住む作家が、生まれ育ったアルジェリアに帰郷するという設定から、カミュの自伝に違いないと大きな話題となった。
舞台は1957年夏、40代の小説家コルムリが年老いた母を訪ねてアルジェリアに戻るという設定。知識人として生きる主人公は、貧困の中で育った生い立ちを振り返り、フランスとアルジェリアの和解のためにできることを模索していた若き日に思いをはせる。主演はジャック・ガンブラン。
予告編では、母親と再会を果たしたコムルリが、貧しくとも懸命に働いていた母、厳しかった祖母の思い出など、幼少期から経験した出来事が映し出される。フランス人とアルジェリア人の共存を願うも、独立戦争を目の当たりにし、揺れる主人公の心象風景をなぞるような重厚な仕上がりとなっている。
「最初の人間」は12月15日から岩波ホールほかで全国順次公開。
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