高梨臨、巨匠キアロスタミ作への参加&カンヌ映画祭出席を述懐
2012年9月15日 15:18

[映画.com ニュース] イランが誇る名匠アッバス・キアロスタミが日本を舞台に撮影した「ライク・サムワン・イン・ラブ」が9月15日、公開初日を迎え、主演の奥野匡、高梨臨が都内の劇場で舞台挨拶に立った。
「友だちのうちはどこ?」「桜桃の味」といった世界的名作を世に送り出してきたキアロスタミの最新作で奥野、高梨をはじめ加瀬亮、でんでんらも出演。奥野は、世界的巨匠の撮影について「何しろ、台本がない撮影でその点は面食らいました。映画は監督次第で、我々は監督に操られてそれで映画ができてしまう。見てみたら映画になっているから不思議なものだなと思いました」と振り返る。
キアロスタミ監督と言葉を交わすことは「ほとんどなかった」そうで、「通訳を通してしゃべるとやたら『素晴らしい』といった言葉ばかり出てきて、こっちが気負わないようにおだてていたのかなと思います。物静かで引き込まれていくような神秘的なものがあった」と評した。高梨は、「私は逆に監督にいじめられました!」と苦笑交じりに告白。「ふざけて『へたくそ!』と言われていましたが、そうやって緊張をほぐしてくれたのかなと思います」と明かした。
奥野と高梨、年の離れた2人のコメントは対照的。そろって参加したカンヌ映画祭についても、高梨が「外国人のお客さんと一緒に映画を見る機会はあまりないですが、静かな映画なのにちょっとしたジョークに笑ってくれたりして、すごく新鮮な気持ちを味わいました」と目を輝かせる。一方、奥野は「僕は舞台を主にやっていて映画はあまり出たことがないので、カンヌは別世界のことだと思って『行きたくない』と言っていた」と明かし、現地の食事についても「カンヌの食事はフランスで一番まずいって聞いていたから先入観があったのかな?」と渋い顔を見せていた。
本作に主演したことによる変化を問われると、「のんきに暮らしていたのに、急に毎朝6時半出発で深夜まで撮影という生活で、すっかり狂ってしまって戻すのが大変でした」と最後までマイペースに語り笑いを誘っていた。
(C)mk2/eurospace
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