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樹木希林、「ツナグ」撮影現場で居眠り それでも配役には注文

2012年9月11日 19:00

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「ツナグ」会見に臨んだ樹木希林と松坂桃李
「ツナグ」会見に臨んだ樹木希林と松坂桃李

[映画.com ニュース] 松坂桃李が初の単独主演を果たした感動作「ツナグ」の完成披露会見が9月11日、東京・有楽町の東京国際フォーラムで行われ、松坂をはじめ、共演する樹木希林桐谷美玲橋本愛大野いと遠藤憲一八千草薫、メガホンをとる平川雄一朗監督が出席した。

ベテランから若手まで幅広い俳優との共演に、松坂は「僕の役者人生にとって、大きな財産になった」と誇らしげに述懐。一方、樹木は平川監督から「現場でいびきが聞こえたので、怒鳴り込んだら、樹木さんが寝ていたので、何も言えなかった(笑)」と暴露されるも、「八千草さんのような絶世の美人の息子役が、どうして遠藤さんなの?」とキャスティングに注文をつけ、わが道を貫いた。

死者とのたった1度の再会を仲介する“ツナグ”の姿を描く辻村深月氏のベストセラー小説を映画化。松坂は主人公の高校生・歩美を演じ、樹木扮する祖母アイ子から“ツナグ”を引き継ぐ過程で、さまざまな葛藤(かっとう)と成長を初々しく演じた。「皆さんとお芝居を共有することで、濃密な時間を過ごすことができた。今後10年後、20年後、役者人生を振り返ったとき、『ツナグ』があったからこそ今があると思えるはず」と思い入れは格別だ。

主人公を一人前の“ツナグ”に導く役柄の樹木は、「隣に座る人をほめるのは、照れてしまう」というが、松坂の演技には太鼓判を押す。また「監督が特に気合いを入れたのは、ここにいる若くてきれいな3人の演出。もういいんじゃないかと思うほど粘っていた。個人的な趣味だと思いますけど」とジョーク交じりに語り、「でも粘った甲斐があった。皆さんの頑張りが作品の力になっている」と桐谷ら若手女優の健闘をたたえていた。

ツナグ」は10月6日から全国で公開。

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