園子温監督の「BAD FILM」、カナザワ映画祭で上映決定!
2012年9月7日 21:00
[映画.com ニュース] 新作「希望の国」の公開を控える園子温監督が、DVD-BOX「園子温 監督初期作品集 SION SONO EARLY WORKS: BEFORE SUICIDE」の収録に向け、未完成のままだった作品を十数年ぶりに完成させた話題作「BAD FILM」が、9月14日から開催される「カナザワ映画祭2012 XXX」で特別上映されることが決定した。
「BAD FILM」は、2000人のエキストラと約170人にもおよぶ出演者、95年のまる1年間の期間を費やして撮影された“未完”だった大作。新宿アルタ前交差点の200人大乱闘、満員の中央線車内での大ゲンカなど、大規模なゲリラ撮影が敢行され、香港返還から20年後の21世紀の中央線で暴走するストリート・チルドレンの姿が描かれる。出演する日本人は、園監督が主催した路上パフォーマンス集団「東京ガガガSP」のメンバーだったという。
「カナザワ映画祭」は、映画好きの金沢の市民有志が手作り感覚で07年からスタートさせた過激さが売りの映画祭で、名画座はもちろんDVDソフト化もされない埋もれた傑作を多数発掘することで注目を集めている。今年12年は「エロス!」をテーマに掲げ、伝説のポルノ女優クリスティーナ・リンドバーグをゲストに招へいするほか、ポール・バーホーベンの異色作「ショーガール」をオープニング上映する。
いまや世界的評価を受ける園監督の“期待の新人時代”の作品「BAD FILM」は、9月17日の午後6時30分から、金沢都ホテル・セミナーホール(旧ロキシー劇場)でスクリーン上映の予定だ。