「夢売るふたり」西川美和監督、こだわりの音楽も「納得の仕上がり」
2012年9月1日 14:30

[映画.com ニュース] 松たか子と阿部サダヲが結婚詐欺を働く夫婦役を演じた「夢売るふたり」の公開と、オリジナルサウンドトラック発売を記念し8月31日、西川美和監督と音楽を担当するリズム&ブルースバンド「モアリズム」のフロントマン・ナカムラが都内でトークイベントを行った。
「ゆれる」「ディア・ドクター」など、国内外で高い評価を集める西川監督の最新作。東京の片隅で小料理屋を営む貫也(阿部)と里子(松)の夫婦が、家事で店を失ってしまい、再開資金を捻出しようと結婚詐欺に手を染めていく姿を描く。
西川監督は、「東京という街を初めて撮った作品。話の内容としては悲しいことや汚いことがたくさん映っているけど、その生臭い話を音楽で美しく作ってもらいたいとナカムラさんにお願いした。劇中のスナックのムード歌謡やパチンコ屋の音も細かく作っている」とこだわりを語った。西川監督の商業映画デビュー作「蛇イチゴ」以来、西川作品の音楽を担当してきたナカムラは「「西川さんは嫌になるくらい音楽にうるさい(笑)。他の音楽家だったら2度とやりたくないって言うと思う。音楽も西川さんがプロデューサーで、演奏しないミュージシャンみたいな感じ」と感心しきりだった。
また、ナカムラの推薦でラーメン屋の店主役を演じることになった大堀こういちも駆けつけ、「役者仲間からすれば、『西川作品にどういうルートで入ったの?』という感じ。映画の中で唯一人の良い下町のおっさんを緊迫感たっぷりに演じている」とアピール。西川監督も、「自分でも納得の仕上がり。曲も含めて、エンドロールは最高にしびれるなと思っている」と自信をのぞかせた。最後に「モアリズム」が、「夢売るふたり」とエンディング曲「クレオール」の2曲を披露し、会場を盛り上げた。
「夢売るふたり」は9月8日から公開。サウンドトラックは現在発売中。
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