綾戸智恵「タブーにふたしたらアカン!」障害者と介護人の友情描いた作品をPR
2012年8月20日 20:30

[映画.com ニュース] 昨年の第24回東京国際映画祭で最高賞を含む3冠受賞、フランスで2011年の年間興行収入No.1を記録した「最強のふたり」の公開を記念し、歌手の泉谷しげると綾戸智恵によるトークショーが8月20日都内で行われた。
パラグライダーの事故で首から下が麻ひしてしまった富豪のフィリップ(フランソワ・クリュゼ)と、介護役として雇われた黒人青年ドリス(オマール・シー)の交流を笑いと涙を交えて描く人間ドラマ。米ワインスタイン・カンパニーによるハリウッドリメイクも決定した話題作だ。
綾戸は母親の介護を経験しており「車いすを押していると教えられることがいっぱいあった。自分の世界が広がった」と述懐。作品については「介護という言葉を使っているけれど、(フィリップとドリスは)お互いにないものを与え合いながら生きている」と分析する。また、健常者と障害者ということだけでなく、人種や貧富の差も超えた人間関係が描かれていることを挙げ「原題が『UNTOUCHABLE』というように、触れ合わない違う者同士が一緒になるから強くなれる」と見どころをアピールし、「タブーにふたしたらアカン!」と呼びかけた。
泉谷は「下品な会話の連発で、文句を言ったり、からかったり(障害者と介護人の)距離感を平気で超えちゃう。正直でいいと思った」と、第37回セザール賞で主演男優賞に輝いたシー演じるドリスの役柄を絶賛。失業手当欲しさに介護職に応募したという設定にも「介護をやるのに、動機が不純でもいい。ミュージシャンだってそう、結果オーライ」と持論を述べた。
「最強のふたり」は、9月1日全国で公開。
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