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阪本順治・豊田利晃両監督&原田麻由、故原田芳雄さんに思い馳せる

2012年8月8日 21:36

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原田芳雄さんの思い出を語った阪本順治監督、 原田麻由、豊田利晃監督(左から)
原田芳雄さんの思い出を語った阪本順治監督、 原田麻由、豊田利晃監督(左から)

[映画.com ニュース] [映画.com ニュース] 昨年、肺炎のため死去した俳優の故原田芳雄さんの人生を凝縮した書籍「原田芳雄 風来去」が、命日にあたる7月19日に出版された。同書籍の刊行を記念し8月8日、原田さんと親交の深かった阪本順治監督、豊田利晃監督、原田さんの長女で女優の原田麻由が、東京・八重洲ブックセンターでトークショーを行い、原田さんとの思い出を語り合った。

阪本監督は、「どついたるねん」をはじめ遺作となった「大鹿村騒動記」まで、いくつもの作品で原田さんを起用し続けた。一方の豊田監督は、「ナイン・ソウルズ」で原田さんとタッグを組んでおり、同作は原田さんの一周忌にあたる今年、約9年ぶりにスクリーンに復活。麻由は、阪本監督の最新作「北のカナリアたち」、豊田監督の最新作「I'M FLASH!」に出演している。

原田さんの私服を着用して登場した阪本監督は、「こうして芳雄さんの服を着てみると、本当に胸が厚く大きな方。『ナイン・ソウルズ』を見ていると、本当にこちらに向かってくるような感じ」と改めて存在の大きさを痛感。豊田監督は、「プライベートな部分は僕たちしか知らないことだけれど、そういうことは芳雄さんが出ている作品に表れている。作品のなかで何度でも再会できる。そうやって映画俳優は生き続けている」と原田さんに思いを馳せた。

豊田監督は、「ナイン・ソウルズ」撮影時を振り返り「芳雄さんと言えばアウトロー。アウトローの芳雄さんを見たいと思った。芳雄さんの懐の深さが余計だと思ったので、現場ではいらだたせるように追い込んでやろうと思っていた」。阪本監督は、豊田監督の話に耳を傾けながら「豊田がイライラさせていたのかもしれないけど、芳雄さんも愚直に応えようとしていた気がする。芳雄さんなんだけれど、芳雄さんらしさが消えていた」と称賛した。

麻由は、父の「俳優としての記憶」を問われると「俳優ということも、お父さんということも浸透していなかったので、境目がよくわからない。“芳雄”と呼んでいたので、“芳雄”というカテゴリーができていた」と独特の親子関係を明かした。「芳雄は子どもに対して、頭ごなしということがなかった。子どもの意見を面白がるというか、聞いてみてその要素を面白がってみる」と父としての顔と、「食事中に夫婦ゲンカになったことがあって、怒って麦茶の入れ物を飛ばしたことがあった。感情の盛り上がりと行動のタイミングがピッタリで、これが役者の衝動なんだと感じた」と語った。

また阪本監督と豊田監督は、原田さんの自宅で行った映画の打ち上げや、朝まで書道大会に明け暮れた思い出を語り合った。「出会ってから20何年経ち、最後の作品をやらせてもらったけれど、どこまで原田さんを理解していたのか。もっともっと会話をしていたかった。ひとり遊びよりもみんなで遊ぶのが好きで、喧噪(けんそう)のなかにいる原田さんが印象に残っている」(阪本監督)と早すぎる死を改めてしのんだ。

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