上地雄輔「のぼうの城」引っさげモントリオールに初参戦
2012年8月2日 05:00

[映画.com ニュース] 犬童一心監督と樋口真嗣監督が共同でメガホンをとった「のぼうの城」が、第36回モントリオール世界映画祭ワールド・グレイツ部門に特別招待作品として出品されることになり、石田三成役で出演している上地雄輔が犬童・樋口両監督とともに現地での上映に参加することがわかった。
類型発行部数130万部を突破した和田竜のベストセラーを、野村萬斎主演で映画化する今作。「のぼう様(でくのぼうの意)」と呼ばれ、領民からも慕われた忍城の城代・長親が、わずか500人の兵で石田三成率いる豊臣方2万人の大軍に対抗した姿を、個性豊かなキャラクターによる人間ドラマと、城を丸ごと沈める“水攻め”戦術などを迫力の映像で描く。
海外の映画祭に初参加となる上地は、現地滞在が20時間という弾丸スケジュールを敢行。昨年9月17日に公開予定だったが、東日本大震災を受け、劇中の見せ場である水攻めの表現が時節柄ふさわしくない描写であると配給サイドが判断したため、公開延期となった経緯がある。それだけに「やっと皆さんに(しかも海外・モントリオールの地から!)ご覧いただけるという思いと、歴史あるモントリオール世界映画祭への出品ということで、犬童・樋口両監督とともに、日本の元気、底力をお届けできたらと思っています」と語る。
映画の魅力についても、「東京ドーム20個分の広大なロケセットや3000トンの水を使用した水攻め戦術シーンなど、見どころ満載で笑いあり、涙ありの超大作となっています。この作品を通じて400年前に生きた日本人の心意気を感じていただけたら幸いです」とコメントを寄せた。
また、両監督もコメントを発表。「かつて見た、燃えた、興奮した、笑った、泣けた、大娯楽映画を自分で手がけてみたい。そんな気持ちいっぱいでつくった作品です。ワールド・グレイツ部門の『グレイツ』というどこか大げさで楽しい響きは、この作品にとっても似合いますね」(犬童監督)、「自分のつくった映画が公開前に海外の映画祭に参加するのは初めての経験なので、ドキドキしちゃいます。かつての日本に、こんなとんでもない連中がいて、とんでもないことをやらかしたという話を、海外の人たちがどんなふうに受け止めるのか、楽しみです」(樋口監督)と喜んでいる。
「のぼうの城」は、11月2日から全国で公開。
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