やなせたかし氏、アンパンマン最新作のテーマは「復興」
2012年6月24日 18:30
[映画.com ニュース] やなせたかし原作の国民的アニメーションシリーズ劇場版第24作「それいけ!アンパンマン よみがえれ バナナ島」の完成披露試写会が6月24日、都内で行われ、やなせ氏が舞台挨拶に登壇した。
おいしいバナナにあふれたバナナ島に招待されたアンパンマンたちが、寒さで変わり果ててしまったバナナ島を救うために立ち上がる。バナナ島の女王バンナの声を女優の木村佳乃、島の住民スッテンとコロリンをお笑いコンビ「バナナマン」の設楽統と日村勇紀が担当する。
昨日、高齢や体調不良などの理由から就任中の日本漫画家協会理事長を辞任する意向が発表されたやなせ氏だが、舞台挨拶恒例となった自己紹介ソングを披露するなど元気な姿を見せた。御年93歳を迎え、「もうダメなんだ、病気だらけで(笑)。今日も救急車の準備しといてくれって言っといた」と冗談まじりに笑わせた。やなせ氏の呼び込みでアンパンマンファミリーがずらり登場すると、会場に集まった子どもたちは大興奮。アンパンマンが「映画を見に来てくれてありがとう!」と挨拶すると、負けじとバイキンマンも「俺様も大活躍してるから見逃すんじゃないぞ!」とアピールし、会場を沸かせた。
やなせ氏は、「今年は復興の年。だから今年の映画は復興でなくてはと思っていた。皆様も元気に復興に励んでください」と訴えた。また、「人生のつらい日もいつも元気にくじけないでいれば道は開ける。お子さんもお父さんもお母さんもおじいさんもおばあさんも楽しめるのがアンパンマン。みんな映画を見て元気になってください」と観客に語りかけた。
「それいけ!アンパンマン よみがえれ バナナ島」は、7月7日から公開。