井浦新、ARATAとの決別 改名の真相を語る
2012年5月31日 13:00

[映画.com ニュース] 俳優の井浦新が、若松孝二監督がメガホンをとった主演映画「11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち」(6月2日公開)から、芸名をこれまでのARATAから本名に戻して活動している。慣れ親しんだ芸名からの“改名”の真相について、井浦が映画.comに独占で語った。
大学在学中にモデルとしてデビュー以来、長年にわたり寄り添ってきた“ARATA”名義だが「愛着ってないんですよ。僕、あんまりこだわりがなくて。流れるままにARATAという名前でやっているんだから、そのままでいいということすら考えていなかったんです」と明かす。
そんな井浦に、大きな転機がやってきた。それが、第65回カンヌ映画祭ある視点部門に正式出品された今作だ。1970年11月25日、自衛隊市ヶ谷駐屯地で割腹自決へいたるまでの、三島由紀夫と「楯の会」に所属する若者たちの物語。井浦は、迫真の演技で主人公の三島に扮した。
「この作品が、何となくひとつの映画として完成されるなあというのが見えたとき、エンドロールのことが頭をよぎったんです。最初にアルファベット表記の名前が出てきたら、自分だったらちょっと残念な気持ちになるなと思ったんです。それが自分のことなので、こういうタイミングだし、若松監督の作品でもあるし、良い機会じゃないかなと感じたんです」。
これまで、「キャタピラー」「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)」など、若松組への出演経験が豊富なだけに、若松監督へも全幅の信頼を寄せる。それだけに、「そういう気持ちにさせてくれたのが若松監督で良かったです。監督に『この作品から本名に戻してもいいですか?』と相談したら、『それだったらおまえ、井浦新って、誰が三島やっているのかわからないじゃないか!』と怒られもしたのですが、『でも、そういう気持ちは、オレは嫌いじゃない』とも言ってもらいました」と述懐する。
こうして、2012年から井浦新として新たなスタートをきった。今後は一貫して本名で活動を続けていくのかと思いきや、「わからないですねえ(笑)。突然、何かわけのわからないことが起こるかもしれませんし、それもひとつのエンタテインメントだと思っていますので」と笑い、ジョークで煙に巻いた。
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