米ソニー、劇場への3Dメガネ代金負担要求を撤回
2012年5月27日 18:00
[映画.com ニュース] 米映画館チェーンに3Dメガネ代の負担を求めていた米ソニー・ピクチャーズが、要求を撤回したとロサンゼルス・タイムズ紙が報じた。
アメリカでは3D映画の鑑賞に必要な3Dメガネの経費を、観客ひとりあたり映画館側が50セント、残りの40セントを配給側が負担する取り決めになっている。しかし昨年9月、ソニーは「メン・イン・ブラック3」の公開をもってこの慣習から脱却すると、興行主の業界団体National Association of Theater Owners(NATO)に通達し、劇場側の全額負担を求めていた。
しかし、映画館側の同意を得られないまま「メン・イン・ブラック3」の全米公開日である5月25日が迫ってきたため、これまでの取り決めに従うと映画館側に報告した。映画が大ヒットした場合、スタジオ側の3Dメガネの負担額は1000万ドルにも達するという。そのため、同社が3Dメガネ代の負担を打ち切りたいと思っていることに変わりはなく、今後また問題が勃発する可能性は否定できない。