“CMカット機能”提供の米衛星放送、テレビ各局から集中砲火
2012年5月17日 22:00
[映画.com ニュース] 米衛星放送のディッシュ・ネットワークが導入した新サービスが、アメリカのテレビ業界に衝撃を与えている。
ロサンゼルス・タイムズ紙によれば、ディッシュ・ネットワークは、同社が提供するレコーダーにオート・ホップと呼ばれる新機能を追加。オート・ホップはCMオートカット機能のことで、ユーザーは録画した番組を視聴する際、自動的にCMをカットして見ることができるようになった。
同社は1400万人以上の契約者を抱えているため、アメリカのネットワーク局は大反対。NBCのテッド・ハートバート社長は「これは、われわれのエコシステムに対する攻撃だ」と抗議し、FOXネットワークス・グループのピーター・ライス社長は法的措置をちらつかせている。
これに対し、ディッシュ・ネットワークの広報は「リモコンの登場以来、視聴者はCMをカットしてきた。われわれはその作業を簡単にしただけだ」と釈明している。アメリカでは、数年前にReplayTVというレコーダー会社がCMカットサービスを提供。しかし4大ネットワーク局に訴えられ、著作権侵害という理由で敗訴している。
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