アギーに続く、次の注目犬はカウリスマキ監督の愛犬“ライカ”
2012年4月10日 15:10

[映画.com ニュース] 昨年から今年にかけて、最も注目された俳優犬といえば昨年パルム・ドッグ賞を受賞、アカデミー賞5部門を制した「アーティスト」に出演したアギーだろう。残念ながらアギーは引退が発表されたが、次に注目したい俳優犬は、フィンランドの名匠アキ・カウリスマキ監督5年ぶりの最新作「ル・アーヴルの靴みがき」に出演しているライカだ。
ライカはカウリスマキ監督の愛犬で、昨年アギーが受賞した第11回パルム・ドッグ賞の次点となる審査員特別賞を受賞。前作「街のあかり」に登場した俳優犬パユの子で、過去作に出演した俳優犬ファミリーの5代目だ。ちなみに「過去のない男」に出演した3代目のタハティも第2回パルム・ドック賞を受賞しており、その血筋の良さもお墨付きだ。
本作は、カウリスマキ監督にとって2作目となるフランス語作品で、フランス北西部の港町ル・アーブルを舞台に、ヨーロッパの社会的問題となっている不法移民をテーマにしつつも、市井の人々の慈愛とユーモアにあふれた優しい作品に仕上がっている。アンドレ・ウィルム、カティ・オウティネンらカウリスマキ作品の常連メンバーに加え、フランスの名優ジャン=ピエール・レオも出演する。
靴みがきで生計を立て、妻とふたりつつましく生活する主人公・マルセルの家で飼われているライカは、アフリカから来た移民の少年イドリッサと真っ先に打ち解け、警察に追われる少年を守ろうと勇敢に立ち向かう。孤独な少年に寄り添うライカの名演技に注目だ。
「ル・アーヴルの靴みがき」は4月28日からユーロスペースほかで公開。
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