「60 Minutes」の名物記者が死去
2012年4月9日 23:05
[映画.com ニュース] 米CBSの報道番組「60 Minutes」の名物記者として知られるマイク・ウォレス氏が死去したと、ハリウッド・レポーター紙が報じた。享年93歳。
「60 Minutes」は、1968年に放送開始した長寿番組で、多くの報道番組のモデルとなったことで知られている。ウォレス氏は番組開始当時から出演していた名物記者で、リチャード・ニクソン元大統領から、89歳のときに取材したイランのアハマディネジャド大統領まで政界の著名人を数多く取材した。エミー賞を21回受賞、2003年にはエミー賞功労賞を受賞している。
政界の大物に厳しい質問をぶつけるインタビューの名手として知られる一方で、たばこ産業の不正を訴えようとしたたばこ会社の元重役とTVプロデューサーに対し、CBS社内の権力を利用してもみ消そうとした疑惑がある。この事件はバニティ・フェアで報じられたのちに、マイケル・マン監督が「インサイダー」として映画化。同作ではマイク・ウォレス役をクリストファー・プラマーが演じている。